葬儀・終活コラム

法事・法要

偲ぶ会 に呼ばれたら?服装、香典、会の流れなど会葬マナーをご紹介

偲ぶ会 とは、葬儀あるいは近親者のみの簡素なお別れの後に設ける「故人のお別れ会」です。著名人が行うイメージがあるかもしれません。しかし最近では、様々な事情により亡くなったときにはきちんと葬儀ができなかった遺族が、 偲ぶ会 を行う事例も増えてきています。 偲ぶ会 に呼ばれたときのマナーについてご案内します。

偲ぶ会とは故人を想って集まる人のためのお別れ会

偲ぶ会 とは、故人のためのお別れ会です。四十九日法要と同時に、あるいは一周忌をめどにしてなど、行う時期は自由で、葬儀と同日というケースもあります。偲ぶ会の目的は、故人を想う人々が集まり、冥福を祈ったり、故人についての思い出を語り合う時間を共有したりすることです。

著名人が行うイメージの強い偲ぶ会ですが、最近では「諸事情により、葬儀の際には多くの人を呼べなかったため、改めて故人を偲ぶ場を設けたい」といった理由で、一般の人たちも偲ぶ会の開催を検討する機会が増えてきています。

偲ぶ会と葬儀の3つの違い

偲ぶ会に参加するマナーの一環として、偲ぶ会と葬儀の違いを押さえておきましょう。注意したいのは、以下の3点です。

・偲ぶ会のほとんどは宗教的な色合いが薄い

葬儀は、無宗教葬ではない場合、仏式や神式、キリスト教式など、宗教儀式の形式にのっとり行われます。一方で偲ぶ会のほとんどは宗教的な色合いが薄めです。葬儀や四十九日法要と合わせた会であれば別ですが、偲ぶ会が単体で行われる場合には、お坊さんの読経に立ち会うことはないと考えてよいでしょう。

・葬儀の香典金額は任意だが、偲ぶ会は会費制が多い

葬儀の香典は、相場こそありますが、基本的には持参する人が金額を決めます。一方で、偲ぶ会は会費が予め提示される場合が多いでしょう。

・葬儀は喪服だが偲ぶ会は施主の意向で服装が変わる

葬儀は喪服が基本です。一方で、偲ぶ会は施主側が服装を指定します。偲ぶ会が葬儀や四十九日法要と同時に行われる場合は、施主の指定がなくても喪服となりますが、それ以外は施主の案内に従うことになります。

偲ぶ会の服装のマナー

偲ぶ会の服装は、施主の案内に従います。「喪服着用」と指定されたときと、「平服着用」と指定されたときでは服装が違いますので、それぞれご案内します。

【喪服着用の場合】

男女ともに黒のブラックフォーマルで、葬儀や通夜に参列するときと同じ服装です。男性は光沢のないブラックスーツ、ネクタイや靴、靴下、鞄などの小物も黒とします。女性もブラックフォーマルのアンサンブルや光沢のないブラックスーツを着用し、ストッキング、靴、鞄、髪留めなどの小物も黒です。男女とも、仏式葬儀の際は数珠を持参します。

【平服指定の場合】

「平服」は、カジュアルという意味ではないため注意が必要です。喪服は着ませんが、それなりに改まった格好となります。男性はブラックフォーマルではない、紺、グレー、茶色などのスーツを着用し、小物の色は黒に限りませんが、スーツ同様、地味めの色とします。女性も紺、グレー、茶色など落ち着いた色のワンピースにジャケット、カーディガンといったスタイルで、男性同様、小物を地味めな色とします。男女とも、お祝いを思わせる華やかな色味や、ジーンズやTシャツといった普段着を避けましょう。

偲ぶ会の香典のマナー

偲ぶ会では、案内に記載された会費を香典袋に入れます。葬儀の場合は宗派にのっとった表書きをするのがマナーですが、偲ぶ会は宗教色が薄いため、どんな宗派でも使える表書きである「御香典」を使うのがいいでしょう。

会費の記載がないときは、葬儀の香典相場を参考に自ら金額を決めます。葬儀の香典相場は、一般会葬者(飲食に参加しない)が5000円程度、親族など飲食に参加する場合は1万円から2万円ほどです。

なお、「香典は不要」とするケースもありますので、案内状をよく確認しましょう。

偲ぶ会の流れ

一般参加者※最上段の文言(一般会葬者)とどちらかに統一しては?から見た偲ぶ会の流れは、以下の通りです。

・受付

受付へ香典を渡します。葬儀と同日の場合は「この度は…」とお悔やみの挨拶を行いますが、亡くなって日が経ってからの偲ぶ会であれば、「お招きいただきありがとうございます」とシンプルに感謝を伝えます。

・着席

案内された席へ着きます。席次が決まっている場合もあります。

・開会

故人の生前の姿や経歴についてのDVD上映、友人などによるお別れの言葉、故人が好きだった音楽の献奏などがあります。同時に会食が行われる場合もあります。

・焼香あるいは献花、献灯

故人を偲び、参加者の一人ひとりが焼香を行います。焼香ではなく、花を一輪ずつ捧げる献花、ろうそくに火をともす献灯などが行われる場合もあります。

・閉会

閉会後、すぐに失礼する場合は見送りに立つ施主に声をかけ、挨拶しましょう。葬儀と同日の場合はお悔やみを告げますが、亡くなってから日が経っての偲ぶ会であれば「素敵な会をありがとうございました」と感謝を伝えます。

閉会後、別会場で会食となる場合は、速やかに会食会場へ移動します。

・会食

会食会場へ移動し、故人を偲びながら食事と歓談を行います。このとき、故人ととくに親しかった人は、施主により「献杯のご発声を」とお願いされるかもしれません。献杯に指名されたら、「ご指名ですので」と前置きし、故人との関係を紹介し、偲ぶ会の感想や故人との想い出を手短に述べた後「献杯」とグラスを高く掲げます。献杯は、通常の乾杯と違い、お互いのグラスをカチンと打ち付けません。

・解散

会食後、施主により解散の合図が出されたら、速やかに席を立ちます。このとき、席にあらかじめ引き出物が用意されていることがあるため、忘れずに持ち帰りましょう。見送りに出ている施主に声をかけ、挨拶してから会場を後にします。

偲ぶ会に出席するときは「葬儀よりややカジュアルなお別れの会」と心得て

以上のように、偲ぶ会は葬儀よりもややカジュアルな場であると捉えておけばよいでしょう。ただ、一般的な歓送迎会ほど砕けた雰囲気ではないため、服装に気を配り、大声を出したり、過度に酔ったりといったことは控えなければなりません。故人への想いを共有する場であることを心得ておけば、自然と遺族や周囲に配慮した立ち居振る舞いができるはずです。

布田 圭吾

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