葬儀・終活コラム
喪主が葬儀後にしなければならない10のこと
喪主にとって、葬儀は準備段階から当日の対応まで想像以上に多忙でストレスがかかります。加えて、葬儀後もやるべきことが多くあります。今回は、 喪主 が 葬儀後 に やること について、時系列で解説します。
【もくじ】
葬儀直後
1. 近所(手伝い)、弔辞者へのお礼
葬儀の際に手伝いをしてくれた近隣の人たちにお礼をしましょう。菓子折りなどを持って各戸を回るのが一般的ですが、地域によっては風習や習慣があるので一度自治会長等に聞いてみると良いでしょう。
弔辞を述べてくれた人には、直接お礼をしましょう。その際、現金ではなく菓子折りなどの品物がふさわしいとされています。
無理なら電話や手紙で十分ですが、なるべく早くお礼を伝えましょう。
2. 香典の精算
香典は葬儀の精算をするのに必要となってきます。
芳名帳と引き比べ、誰からいくら頂いたかを香典帳で確認しておきましょう。万一、香典をいただいた方のお宅で葬儀があった場合には、香典を出すのが一般的です。
また、総額を葬儀代金と比較し、実際の持ち出し金はいくらになるかを把握するのも重要です。
3. 供物の整理
祭壇の供物である缶詰や果物などを整理します。
この際も香典同様、誰からどんな品物をいただいたかを香典帳へ控えておきましょう。
4. 生花の管理
祭壇などに供えられた生花へ水をやるなどの管理が必要です。かご盛りの生花は、季節にも寄りますが、毎日水を差してあげると一週間ほどもちます。しおれた場合は、葬儀社や生花店へ連絡し、引き取りに来てもらいましょう。
葬儀翌日以降におこなう法要準備
5. 初七日の準備
初七日法要は葬儀と一緒に行う場合も多くなっています。葬儀とは別で初七日法要を行う場合、故人が亡くなってから七日目に、遺族参加のうえ、自宅で遺骨を前にお経を読むのが一般的です。生花一対、供物、お布施の3つがあればよいでしょう。親族を呼ぶ場合、湯茶接待や昼食の準備をします。
6. 四十九日法要の準備
葬儀が終わって2週間ほどしたら、四十九日法要の準備を始めましょう。僧侶と日時や場所の打ち合わせをし、法要会館や会食場所となる料亭などを予約し、親族に案内を出します。出欠確認をし、人数に合わせ当日の香典返しとなる引き出物を準備しましょう。
四十九日に納骨も行う際は、法要の前日までにお墓掃除を済ませておきます。また、供物や花、お線香も揃えておきましょう。
葬儀翌日以降におこなう手続き
7. 生命保険の確認
故人が生命保険に加入していた場合、早急に担当者に連絡を取りましょう。不明な場合は、保険証券を探すところからはじめます。
8. 役所手続き
年金や健康保険について役所手続きを行います。まずは関係部署等に問い合わせ、手続きに何が必要なのかを確認してから役所へ出向きましょう。給付金についても詳しく確認します。
9. 各種名義変更・解約・退会など
電気やガス、水道、電話などライフライン関係の名義変更が必要な場合は、速やかに行いましょう。また、携帯電話や預貯金、クレジットカードの解約、自動車の名義変更などもあります。こうしたものは多岐にわたるため、気付いたものから順に済ませてしまいましょう。
10. 相続関係の確認
財産を把握し、相続人と相談のうえで相続を行います。
マイナスの財産について相続放棄をしたい場合は、相続権があると知ってから3ヶ月以内に手続が必要になりますので注意しましょう。また、相続税が発生する場合には、10ヶ月以内に申告します。
まとめ
葬儀が終わっても、喪主にとって手続きや手配などやる事が多く、目まぐるしい日々が続きます。家族や親族の協力を仰ぎましょう。特に平日に行わなければならない役所手続きは、大きな負担になってしまいます。相続や手続き関係については、弁護士、司法書士、行政書士などプロの手を借りるのもいいでしょう。