葬儀・終活コラム

葬儀の準備

葬儀は事前相談がお得?事前相談のメリットとデメリット

葬儀の 事前相談 とは、生きているうちに自分や家族の 葬儀 について、葬儀社に相談を行うことです。一昔前なら「縁起でもない」と考えられていた事前相談ですが、最近では終活ブームの後押しもあり、当たり前なことになりつつあります。生前予約とも呼ばれる葬儀の事前相談について、メリットやデメリットをご案内します。

葬儀の事前相談とは生前に葬儀社と打ち合わせすること

葬儀の 事前相談 とは、自分や家族の 葬儀 について、存命中から葬儀社に相談を行うことです。相談内容は、葬儀の会場や祭壇、棺の種類など儀式にまつわること、通夜振る舞いや精進落としなど会食内容、お返し物の種類といったもので、最終的に見積もりを提示してもらいます。

「無宗教の葬儀にしたいが、どんな演出にすればよいか」「葬儀中に希望の演出を行いたいが、可能か」などといった相談を行う人もいます。仏壇・仏具店や墓石店と提携している葬儀社であれば、葬儀に関わらず、仏壇やお墓のことまで相談することも可能です。

葬儀の事前相談のメリット

葬儀 事前相談

葬儀の事前相談のメリットは、以下の通りです。

自分の希望の葬儀を行える

自分の葬儀について事前相談を行えば、葬儀に関する疑問を解消できるうえ、自分がどのような葬儀を行いたいのかを把握しておくことができます。通常であれば見ることのできない自分の葬儀を具体的に思い描き、実現できる形にしておけるのは、大きなメリットです。

家族に心構えができる

事前相談によって葬儀の内容が分かっていれば、いざというときも家族は慌てることがありません。葬儀社に連絡し、「以前、打ち合わせをした内容で葬儀を行ってください」と言えばよいだけです。大事な人が亡くなったばかりの遺族が、精神的な負担を減らすことができます。

葬儀の費用を準備しておける

事前相談によって見積もりを受け取っておけば、葬儀費用の概算がわかります。実際には、参列者の人数などにより料理や返礼品の金額に変動はありますが、「大体、このくらいの金額を用意しておけばよい」という感覚を、家族みんなで共有できれば安心です。

相見積もりを取り、よりお得な葬儀を検討できる

事前相談は、一社だけに行うものとは限りません。同じ内容で数社に相見積もりを取り、一番納得のゆく金額を提示してくれたところに決めてよいのです。葬儀社によって、費用だけでなく会場や提案される祭壇、棺などの内容も違ってくるため、よく検討するようにしましょう。

葬儀の事前相談のデメリット

見積もりには有効期限がある

本人が元気なうちに見積もりを取得した場合には、葬儀を行うときにはすでに見積の期限が切れていることがあります。他のさまざまな商品と同じように、葬儀社のサービスも、提供金額が変動します。見積もりをもらうときには期限に注目し、期限が切れる前に再見積もりを依頼すれば安心です。

遺族が事前相談の内容を知らなければ履行されない可能性がある

本人が事前相談を行っても、家族がそれを知らないままでは、希望の葬儀ができなくなる可能性があります。事前相談を行ったら、相談した内容を家族に必ず知らせておきましょう。

葬儀内容が遺族の意向と違うことがある

いざ葬儀という場面で、遺族が「待った」をかけるケースも予想されます。葬儀の演出や料理、お返し物などについて、故人と遺族の意向が食い違うと、現場は混乱します。事前予約を行ったら、家族にしっかり内容を説明しましょう。家族と一緒に事前相談へ出向き、疑問点などはすべて解消しておくのが理想です。

メリットとデメリットを踏まえたうえで葬儀の事前相談を利用しよう

以上のように、葬儀の事前相談には、メリットもあればデメリットもあります。それぞれ理解した上で利用するのが安心です。自分の葬儀のために事前相談を検討している人は、自分の死後、理想の葬儀が行われるように、しっかり家族を巻き込みましょう。

家族のために事前相談を行う人は、自分の希望だけではなく、できれば本人の希望も叶えられるような葬儀を実現できるよう、葬儀社に相談しましょう。人を送るプロである葬儀社員は、本人らしい葬儀をするためのアイディアをたくさん持っています。専門家の知恵を借りて、本人も家族も満足できる葬儀プランを練り上げましょう。

黒田 詳智

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