葬儀・終活コラム
葬儀の 種類 を解説!一般葬、密葬、自由葬、合同葬、ホテル葬など
最近、葬儀のお知らせ状に「このたびの葬儀は家族葬で執り行います」などと書かれるケースが見られますが、葬儀の 種類 には「一般葬」「家族葬」「密葬」などがありますが、それぞれの特徴や違いについてご存知の方は少ないでしょう。葬儀の 種類 について解説します。
【もくじ】
最近、葬儀のお知らせ状に「このたびの葬儀は家族葬で執り行います」などと書かれるケースが見られますが、葬儀の 種類 には「一般葬」「家族葬」「密葬」などがありますが、それぞれの特徴や違いについてご存知の方は少ないでしょう。葬儀の 種類 について解説します。
葬儀の種類には形式別、場所別、宗教別、主催者別がある
葬儀にはさまざまな種類があります。参列者の範囲や儀式の形式を表す形式別、葬儀を行う場所を表す場所別、葬儀の宗教を表す宗教別、喪主や施主が誰なのかを表す主催者別の表現があるので、混乱することも多いのではないでしょうか。
この記事ではよく使われる用語について、一般的な意味をご紹介しますが、地域等によっては、意味合いが若干違うこともあります。基本的な意味を冴えながらも、具体的にどのような葬儀なのかは個別に確認するようにしましょう。
葬儀の 種類 (形式別)
・一般葬
一般葬とは、親族のほか、故人や喪主の友人関係、仕事関係、近隣等、お世話になった人全てを参列者の対象とする葬儀です。人数は親族の数や付き合いの範囲により変わりますが、50人以上になることが多いでしょう。家族葬よりも大きめの祭壇やホールを使うため、葬儀費用が大きくなる傾向にあります。ただし、もらえる香典も多額になります。
・家族葬
家族葬とは、親族やとくに親しい人などを参列対象とする葬儀です。友人関係や仕事関係など、義理で参列する人たちが訪れないため、遺族は参列者への対応に追われることなく、ゆっくり故人とお別れできる利点があります。葬儀費用は一般葬よりも少なめですが、もらえる香典も少なくなります。
・密葬
密葬は、本葬の前に行われる、主な親族だけの葬儀です。著名人など、参列者がかなり多くなると見込まれるときには、まず主な親族だけで火葬を中心とした小さな葬儀(これが密葬)を行います。その後、改めて参列者全体を把握し、正式なお知らせ状を出して、大規模な葬儀となる本葬を行います。密葬というと「ひっそりとした葬儀」という印象がありますが、通常、本葬を行う予定がなければ、密葬とは言わず、家族葬と呼ばれます。
・本葬
本葬とは、密葬の後に行われる、大規模な葬儀です。火葬の後に営まれることが多く、遺骨で行います。この本葬をよりカジュアルに「お別れの会」などと称して行うこともあります。
・一日葬
一日葬は、お通夜を省略し、葬儀だけを行う葬儀形式です。二日にわたって儀式をするには、身体的、経済的負担が重いと思われるときや、親族だけが参列するためにお通夜は必要ないと考えられるときに選ばれます。よって、「家族葬であり、一日葬である」というケースが多く見られます。
・直葬
直葬とは、通夜も葬儀も行わないお別れの形式です。主な親族が火葬場へ行き、火葬のみを行います。葬儀ホールを借りたり、宗教者を呼んだりしないので、費用がぐっと抑えられます。
・火葬式
火葬式とは、直葬の前に短いお別れの儀式を行うお別れの形式です。出棺前に僧侶が読経したり、親族らが故人に感謝の言葉をかけたりして、お別れを済ませます。
葬儀の 種類 (場所別)
・ホール葬
葬儀会館などで行われる葬儀のことです。火葬場に併設された葬儀ホールや、葬儀社の自社ホールで葬儀を行うときに使われます。
・自宅葬
自宅で行われる葬儀のことです。
・ホテル葬
葬儀会館などではなく、ホテルの大宴会場などで行われる葬儀のことです。著名人の本葬など、葬儀会館では収まらないような大規模葬に使われることが多いでしょう。ホテルは葬儀会館ではないため、線香の匂いが嫌われ、献花を行う無宗教葬が選ばれる傾向にあります。
・寺院葬
菩提寺などで行われる葬儀のことです。
葬儀の 種類 (宗教別)
・仏式葬儀
佛教の形式で行われる葬儀のことです。
・神葬祭
神式の形式で行われる葬儀のことです。
・葬儀ミサ
キリスト教式、とくにカトリックで行われる葬儀のことです。プロテスタントでは「葬儀」や「告別式」といった名称が多く見られます。
・自由葬
無宗教の葬儀のことです。無宗教葬とも呼ばれます。また、自由葬の中でも、生演奏を主体とした葬儀は音楽葬、キャンドルに火をともして焼香の代わりとする葬儀はキャンドル葬と呼ばれることがあります。
葬儀の 種類 (主催者別)
・生前葬
本人が生きているうちに葬儀を行うのが、生前葬です。多くは本人が主催者となり、参列者への連絡や葬儀社との打ち合わせを行います。
・合同葬
複数の個人や法人が主催者となり、一人の人の葬儀を行うのが合同葬です。例えば、社長や会長が亡くなったときに、会社と遺族との合同葬が行われることがあります。このとき、遺族は喪主となり、親族の代表者として立ちます。会社側からは葬儀委員長が選出され、会社の代表者として立ちます。
・社葬
社長や会長など、会社に大きな功績を遺した人物を讃えるための葬儀が社葬です。遺族らが行う葬儀の後に、遺骨で行うのが一般的です。無宗教の「お別れの会」として行われることもあります。
葬儀の 種類 を知っておけば、いざというとき役に立つ
周囲で葬儀が生じると、「一般葬」「家族葬」「直葬」などの言葉を聞く機会があります。葬儀の種類を知っておくと、そんなときにも便利です。また、家族が終活の一環として葬儀の形式に悩んでいるようなときにも、話をすぐに理解することができるでしょう。いざというときのために、頭に入れておきましょう。