葬儀・終活コラム

葬儀の準備

葬儀の種類と費用相場~葬儀の準備前に知っておきたい基礎知識〜

葬儀形式の多様化が進み、故人や遺族の希望に合わせた葬儀をおこなえるようになりました。その反面、どの葬儀形式を選べばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか?今回は、葬儀の種類と費用相場について解説します。

葬儀の種類と費用相場

葬儀形式は多様化しており、生前から葬儀社と打ち合わせをして「自分らしい葬儀」をおこなう方がいる一方で、時間とお金をかけずに済ませてしまいたいという方もいます。また、葬儀費用も形式によりまちまちです。故人や遺族に一番合った葬儀形式を選択するために、まずは葬儀の種類を知ることから始めましょう。

家族葬・密葬

家族葬は、家族とごく親しい友人・知人のみでおこなう葬儀形式で参列人数は10~30人ほどです。場合により密葬と呼ばれます。家族葬・密葬の特徴は、参列者が少ないため対応に追われることもなく家族が故人と最後のお別れの時間をゆっくりと過ごし、暖かい雰囲気の中で見送れることです。
葬儀費用平均価格:109.9万円 ※「エンディングデータバンク」より

一般葬

一般葬は、近親者に限らず故人と縁のある方が広く参列する従来型の葬儀形式で参列人数は通夜に50~70人、告別式に70~100人ほどです。一般葬は、家族・親族をはじめ、故人と縁のあった多くの方々と一緒に故人を見送ることができます。

葬儀費用平均価格:187.3万円 ※「エンディングデータバンク」より

一日葬

一日葬は、通夜をおこなわず葬儀・告別式と火葬を1日で執り行う葬儀形式です。1日でおこなえるため、高齢や遠方の方の負担を軽減できます。直葬よりもゆっくりとお別れができ、一般葬よりも気張らずにおこなえます。菩提寺がある場合は許可が必要となるため注意しましょう。

火葬式・直葬

火葬式とは、通夜・告別式をおこなわず火葬のみでお別れをする葬儀形式です。料理や返礼品の費用、葬儀会場の使用料が発生しないため経済的負担は少ないですが、お別れの時間が短く見送ったという実感が得られない場合があります。

葬儀費用平均価格:32.7万円 ※「エンディングデータバンク」より

骨葬

骨葬とは、遺体を火葬してから葬儀・告別式をおこなう葬儀形式です。骨葬の特徴は、時間が経っても遺体の心配をする必要がなく大規模な本葬や社葬に向けて関係者への告知などの準備に時間を取れることです。しかし、お骨での葬儀になるため参列者が故人とのお別れに立ち会えません。葬儀費用は、執り行う葬儀の規模・参列人数により変動します。

社葬・団体葬

社葬・団体葬とは、企業や団体の発展に貢献した故人の功績を称え、企業や団体が費用を負担して執り行う葬儀形式です。規模の大小は企業・団体や取引先の数により変動します。参列者が数十名の場合は一般葬と同じように通夜、葬儀・告別式をおこないますが、数百名を超える場合は遺族や親しい友人・知人で家族葬・密葬をおこない、後日改めて故人を偲ぶ本葬をおこなう場合もあります。葬儀費用は、執り行う葬儀の規模・参列人数により変動します。

無宗教葬

無宗教葬とは、読経や焼香などの宗教儀式をおこなわずに故人とお別れをする葬儀形式で自由葬と呼ばれる場合もあります。葬儀場が許す範囲内であれば葬儀を自由に企画・進行できます。葬儀費用は、執り行う葬儀の内容・参列人数により変動します。

自然葬

自然葬とは、海洋葬・宇宙葬・バルーン葬などの散骨形式の1つです。散骨は指定された場所のみで可能、散骨前に遺骨を粉状にする粉骨が必要となります。散骨には様々なルールや規制があるため希望する場合は必ず専門業者や葬儀社に相談をしましょう。費用は、散骨形式により変動します。

お別れ会

お別れ会とは、家族や親族などで葬儀・告別式を終えたあとに会社関係者や知人・友人を招いて改めて開催する送別会を指します。費用は会費制が多く8,000円~15,000円が相場です。

まとめ

葬儀と言っても宗教や宗派、埋葬方法など様々な要素が組み合わさっていることがお分かりいただけたでしょうか。故人の希望がある場合は自由葬で見送る選択もありますが、宗教や宗派がある場合はしきたりや作法に従って葬儀を進めるのが基本です。葬儀の種類を知り、故人や遺族の希望に沿った葬儀がおこなえるよう準備しましょう。

大沼 勇貴

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