葬儀・終活コラム

葬儀の準備

ホテル葬 とは?社葬やお別れ会をホテルで行うときの流れや費用

ホテル葬 とは

ホテル葬 とは、ホテル内にある大宴会場等で行う葬儀のことです。ホテルで行う儀式といえば結婚式というイメージのある人は、ホテルで葬儀ができると聞くと、ビックリするのではないでしょうか。社葬やお別れ会などで多く使われる ホテル葬 について、流れや費用を解説します。

ホテル葬 とは、ホテル内にある大宴会場等で行う葬儀のことです。ホテルで行う儀式といえば結婚式というイメージのある人は、ホテルで葬儀ができると聞くと、ビックリするのではないでしょうか。社葬やお別れ会などで多く使われる ホテル葬 について、流れや費用を解説します。

ホテル葬 とはホテル内のホールで行う社葬やお別れ会のこと

ホテル葬 について

ホテル葬とは、ホテル内にある宴会場やホールなどで行われる葬儀です。結婚披露宴や各種パーティー、企業の入社式や納会などさまざまな目的で使われるホールを、そのまま葬儀会場として使います。

ホテル葬 の特徴

ホテル葬の特徴は、以下の5点です。

・遺体を持ち込めない
他の目的でも使用するホールのため、衛生管理上、遺体を持ち込んでの葬儀はできません。(ホテルによっては遺骨持ち込みもできない場所もあるようです)

・焼香できない
焼香を行うと、ホールの内外に匂いが染みついてしまいます。多目的で使われるホールにおいて、焼香はNGです。かわりに花を一輪ずつ捧げる献花や、キャンドルに火をともす献灯が行われます。

・会場が広い
一般的な葬儀式場の収容人数は、大きな会場で200人程度ですが、大型ホテルの場合は300人収容の大型ホールも見られます。

・食事を伴う儀式も可能
ホテルの大宴会場は飲食を目的とするホールなので、食事をしながら故人を偲ぶスタイルの葬儀も行えます。

・遠方から来る人の移動がスムーズ
遠方から葬儀に訪れる参列者は、葬儀が行われるホテルに予約を取れば、移動が最小限で済みます。着替えを自分の部屋で済ませられるため、喪服で新幹線に乗り込む、式場の狭いトイレで着替えをするといったこともなく快適です。

ホテル葬に向いている人

以上のホテル葬の特徴を踏まえると、ホテル葬に向いているのは以下のような方です。

・親族のみの直葬後、縁ある人を呼んでお別れ会をしたい人火葬だけを行い、葬儀を行わないことを直葬といいます。直葬の後、「やはりしっかりとしたお別れをしてあげたい」と考えたら、ホテル葬も視野に入れられます。ただ、焼香ができず献花や献灯となるため、菩提寺のある人は住職の承諾が必要です。

・家族葬の後、四十九日や一周忌を機にお別れ会をしたい人親族中心の葬儀を、家族葬といいます。家族葬を行った後で、「故人ゆかりの人たちに、きちんと感謝を申し上げたい」という気持ちになることがあります。また、故人の友人代表から「お別れ会を行いたい」と申し出があることも。節目となる日を機に、一般的な葬儀よりもカジュアルなホテル葬によってお別れ会を開くことができます。

・故人や喪主が著名人などで、葬儀が大規模になる人
著名人の場合、葬儀のためのホールには入りきらないほど多くの参列者が予想されることがあります。また、参列者名簿を作る時間を考慮すると、先に火葬をしたほうがよいという判断になるケースも少なくありません。まずは主な親族だけで火葬と葬儀をする「密葬」を行い、「本葬」としてホテルでお別れ会を開くことが可能です。

・社葬を行いたい人
企業の経営層が亡くなったとき、その人の功績を讃える社葬とするケースがあります。社葬には社員だけでなく取引先など関係企業の代表者なども参列するため、大規模になりがちです。そこで、まずは遺族主導で親族のみの葬儀を行い、あるいは火葬だけを済ませて、遺骨の形でホテルの大きなホールを使って社葬を行うという選択肢が考えられます。

ホテル葬の流れ

以上のように、ホテル葬のほとんどは火葬後の無宗教葬儀として行われるお別れ会か、社葬です。よってホテル葬の流れは一般的な仏式葬儀と少し違います。ホテル葬の流れは、以下の通りです。

・開式
司会者により開式の辞があります。司会者は葬儀社やホテル側から手配してもらえますが、故人の友人や社葬の葬儀委員長など、遺族側、会社側が立てることも可能です

・故人略歴紹介
故人の在りし日の写真をスライドショーにしたムービーを大画面に映すなどしながら、故人の略歴を紹介します。社葬の場合は、故人の功績について説明があります。

・弔辞・弔電
友人代表や親族代表、社葬であれば取引先の代表者などによる弔辞があります。弔電も披露されます。

・献奏など
プロの演奏者や親族による楽器演奏など、献奏の時間が設けられることがあります。自由度の高い葬儀なので、余興のようなもので故人の供養とする場合もあり、演出は喪主や会社によって違います。

・献花あるいは献灯
参列者全員が献花あるいは献灯を行い、故人に祈りを捧げます。

・閉式
司会者が閉式の辞を述べます。

・会食
会場を移して、あるいは会場内で、会食となります。式中に会食が設けられるケースもあります。

ホテル葬の費用

ホテル葬の費用は、大きなホールを借り、また食事も伴うため、少なくとも100万円以上を見込んでおいたほうがいいでしょう。直葬や家族葬を終えた後にホテル葬となるため、通常の葬儀よりはお金がかかります。

ただ、工夫次第で費用を抑えることは可能です。最もスマートなのは、自由に金額を決められる香典ではなく、会費の形で参列者に負担してもらうことです。会費が1万円だとしても、食事や香典返しを含めての費用ですから、納得してもらうことは大いに可能でしょう。

ホテル葬 をやりたいと考えたら葬儀社や取扱ホテルに相談しよう

ホテル葬をやりたいと考えたとき、「葬儀社とホテル、どちらに頼めばよい?」と疑問に思う人もいるでしょう。希望のホテルがホテル葬を取り扱っているのであれば、ホテル側に直接依頼することが可能です。近くでホテル葬を行っているホテルが見当たらない、いろんなホテルの中から選択してみたいと考えるなら、葬儀社に相談しましょう。提携ホテルの中から、適した会場を提案してくれます。

橋本 雄二

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