葬儀・終活コラム

供養

手元供養 の方法と費用を解説

自宅で遺骨を供養するのが 手元供養 です。身内の遺骨のほか、死産などでこの世に生まれて来なかった赤ちゃんや、ペットの遺骨を 手元供養 することもあります。 手元供養 には、遺影や位牌と組み合わせて仏壇で供養したり、美しい骨壺をリビングに飾ったりと、さまざまな方法があるので 手元供養 の方法と費用を解説します。

手元供養は身近に愛する存在を感じられる供養方法

手元供養

自宅で遺骨を供養する 手元供養 は、愛する人やペットの存在を身近に感じながら生活できる、癒しの供養法です。「遺骨はお墓に入れるもの」と考え、「いつまでも自宅に置いておくと成仏できない」などと言う人もいますが、供養の考え方は人それぞれ。愛する人の遺骨だからこそ、そばに置きたいという想いも尊重されるべきです。

また、お墓を作るのは墓地として許可を得た土地でなければなりませんが、自宅にお墓を作るわけではなく、遺骨を保管するだけであれば、規制の対象にはなりません。お墓を作らず、ずっと遺骨を手元供養してもよいのです。

手元供養には、次の4つの方法があります。手元供養のための遺骨や遺灰が少量であれば、他の遺骨はお墓へ納骨したり、散骨したり、永代供養墓へ合祀したりします。

仏壇を使って手元供養する

家に仏壇があるのであれば、骨壺を仏壇やそのまわりに置いて供養することができます。先祖代々の位牌や遺影と同様に、毎日線香をあげたり、水や仏飯をお供えしたりすることで供養ができます。大きな骨壺から、小さな骨壺へ少量の遺骨を移し替え、仏壇で供養することも可能です。

大きな骨壺のまま仏壇で供養する場合、手元供養のために費用が発生することはありません。小さな骨壺の料金相場は5000円から3万円程度です。

祈りの空間を作って手元供養する

仏壇がない、あるいは先祖代々と分けて供養したい場合は、手元供養用の小さな骨壺や専用の仏具をのせるステージを活用して、家中どこでも祈りの空間を作ることができます。ステージには、骨壺、遺影、位牌、ミニおりん、ミニ線香立て、仏飯器、水入れなどをのせて、仏壇と同じように日常的にお祈りします。

骨壺や小さな仏具、ステージなど、手元供養用品を全て揃えると、3~10万円ほどになります。また、手元供養用の小さな仏壇も販売されており、こちらは仏具とセットで3~5万円程度が相場です。

アクセサリーに遺灰を入れて身につける

遺灰をペンダントトップの部分に入れられるネックレスや、遺灰を加工して作ったダイヤモンドを埋め込んだ指輪などは、遺骨アクセサリー、遺骨ジュエリーと呼ばれています。身につけることで、いつでもどこでも故人を身近に感じられます。

遺灰を入れるアクセサリーの費用相場は、1~3万円程度です。ダイヤモンドにするなど、遺灰の加工が必要な場合は高額になる傾向があります。

遺灰を加工してオブジェ等を作り、手元供養する

遺灰を材料に混ぜるなどして加工し、完成したオブジェを手元供養する方法です。お地蔵様や勾玉など、さまざまな形に加工する方法があります。費用相場は3万円から10万円程度と、手元供養の中ではやや高額になりますが、唯一無二性を一番感じられる方法といえるでしょう。

手元供養品を購入するときは手放すときのことも考える

また、手元供養品を作ったら、手放すときにどのような方法をとればよいかも考えておきましょう。自分亡き後、手元供養を継続してくれる家族がいなければ、手元供養品を処分しなければなりません。アクセサリーの形になっていたとしても、もとは故人の遺骨です。ただ処分するのは、ためらわれるでしょう。

手元供養品を手放す方法としては、骨壺であれば中の遺骨を取り出してお墓に納めたり、永代供養墓に納骨したり、散骨するといったことが考えられます。加工品であれば、菩提寺や仏壇・仏具店に相談するのが良いでしょう。魂抜きの読経をしてもらった後に、一般的な方法で処分します。

愛する人の手元供養品を、自分が亡くなったときに棺に入れてもらえるよう、木製など燃える素材のアクセサリーに遺灰を入れる方法もあります。死してなお一緒にいることができます。

故人らしさ、家族らしさを大切に、手元供養を始めよう

以上のように、手元供養にはさまざまな方法があります。自分や家族の死生観や、これからどのように弔っていきたいかを大切に、方法を決めましょう。とくに高額になる場合には、事前に見積もりをもらうのがおすすめです。

島崎 藤幸

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