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ロマンあふれる 宇宙葬 の費用、向いている人、注意点を解説

ロマンあふれる 宇宙葬 の費用、向いている人、注意点を解説

宇宙葬 とは、空へ遺灰を放つ弔い方です。ロケットで遺灰を宇宙へ打ち上げるため、まとまった金額が必要になりますが、「故人が宇宙旅行を夢見ていた」「亡くなったら宇宙空間へ行きたい」といった理由で利用する人がいます。 宇宙葬 の内容や費用、向いている人、注意点などを解説します。

宇宙葬 とは、空へ遺灰を放つ弔い方です。ロケットで遺灰を宇宙へ打ち上げるため、まとまった金額が必要になりますが、「故人が宇宙旅行を夢見ていた」「亡くなったら宇宙空間へ行きたい」といった理由で利用する人がいます。 宇宙葬 の内容や費用、向いている人、注意点などを解説します。

宇宙葬 とは宇宙に向けて遺灰を打ち上げる弔い方

宇宙葬とは、宇宙へ遺灰を打ち上げる弔い方です。少量の遺灰をカプセルに込め、ロケットを打ち上げるときに同乗させます。人工衛星に同乗すれば、そのまま地球の周りを回り続けることになりますし、軌道に乗ることなく外宇宙へ打ち上げられれば、永遠の空の旅へ出ることとなります。

宇宙葬と似たものに、「バルーン葬」があります。バルーン葬とは、大きなバルーンに遺灰を込め、空高く打ち上げるものです。バルーンは成層圏に達した後に破裂するため、遺灰は大空を漂うことになります。この記事では、バルーン葬ではなく、ロケットで遺灰を打ち上げる葬法を「宇宙葬」として説明していきます。

宇宙葬 の方法

宇宙葬 の方法

宇宙葬を行いたい人は、宇宙葬会社から送られてくる専用のカプセルなどへ遺灰を込め、返送します。そして、ロケットの発射を待つことになります。会社によっては、ロケットの発射に立ち会うセレモニーへ遺族を招待してもらうことも可能です。

ロケット打ち上げの後は、人工衛星の専用GPS機能などにより、遺灰が宇宙のどの地点にいるのかを確認できるサービスがあります。日本上空を周回するタイミングで空を見上げれば、時間帯や天候によっては人工衛星を視認できるでしょう。

人工衛星は、役目を全うしたら大気圏へ突入し、燃え尽きることになります。このとき、遺灰も宇宙空間を漂った後に燃え尽きます。

宇宙葬 の相場

宇宙葬は実施する会社がまだ少ないため、相場と呼べるものはありません。たんに打ち上げるだけのシンプルなプランであれば数十万円で宇宙葬ができますが、人工衛星に同乗したり、月や外宇宙へ向かったりといったプランであれば料金は100万円から、200万円を超えることもあります。

宇宙葬 に向いている人

宇宙葬に向いているのは、以下のような人です。

・夢とロマンにお金をかけられる

前述のように、宇宙葬にはある程度まとまった金額が必要になります。しかし、何かが手元に残るわけではありません。死後の「体験」に対して料金を支払うため、自身が宇宙旅行を実際に体感できるわけでもありません。以上を勘案しても「やはり宇宙旅行という夢を叶えたい」という人におすすめの葬法です。

・ほかにお墓を用意できる

宇宙葬で打ち上げられる遺灰はほんの数グラムです。つまり、残りの遺骨の行き先を考えておかなければなりません。先祖代々の墓など、あらかじめお墓がある人は安心ですが、お墓がなければ別に検討しなければならず、別に金銭的負担がかかってきます。

・ロケット打ち上げを気長に待てる

ロケットの打ち上げは、天候等の関係で延期になることが珍しくありません。何度も延期になり、最初の打ち上げ計画から何年もたってやっと打ち上げが成功するという事態も考えられます。打ち上げ実施を気長に待てる人におすすめです。

宇宙葬 の注意点

宇宙葬を検討するときには、以下に注意しましょう。

・実施会社が少ない

日本で宇宙葬を行っている会社は非常に少なく、相見積もりなどでの比較検討が困難です。まとまった金額を預けることになるため、会社の実績や信頼性などをきちんと調べ、納得した上で申し込みましょう。

・家族の同意が必要

すでに亡くなった家族などではなく、自分が亡くなった後の遺灰を宇宙葬にしたいと希望するのであればなおさら、家族の同意が必要になります。自分亡き後、家族に宇宙葬を行ってもらわなければなりません。「たとえ遺灰の一部であっても、愛する家族が宇宙に旅立って戻ってこないなどということは容認できない」「そのようなことにお金をかけてほしくない」と家族が反対すれば、宇宙葬を実施してもらえる望みは薄くなります。

・生前予約や前受金に注意

生前予約を行うと、自分で希望するサービスが選べて安心ではありますが、死後、本当に実施してもらえるのかという不安が残ります。必ず家族に生前予約をしたことと実施会社について伝えておきましょう。また、前受金を支払った場合には、打ち上げを待つ間に会社倒産など不測の事態が起こらないか、常に気をつける必要があります。

宇宙葬 を選択するときは残りの遺骨の行き先も用意しよう

宇宙葬はロマンあふれる葬法です。ただ、宇宙へ行ける遺灰はほんの数グラムですから、残りの遺骨の行き先も用意しておきましょう。お墓がない人は、家族と相談し、新たにお墓を設けるか、もしくは散骨や自宅での遺骨供養などお墓を作らない方法を選ぶかをあらかじめ決めておくことが重要です。

この記事を読まれた方は「海洋散骨の費用相場は?業者の選び方も解説」もご参考になれば是非お役立てください。

宍戸 敦

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