葬儀・終活コラム

供養

お雛様や人形、ぬいぐるみとお別れする 人形供養 の方法や費用

大事にしていたけれど役目を終えたぬいぐるみや、実家に眠っている五月人形やひな人形などは、「処分したいけれど、ただ捨てるのは忍びない」と感じる人も多いでしょう。人形が私たちの心を癒してくれたことに感謝をこめ、お寺で読経してもらって手放すのが 人形供養 です。 人形供養 の方法や費用について解説します。

人形供養は、お人形やぬいぐるみに「今までありがとう」と伝える方法

人形やぬいぐるみを手放すとき、処分のルールに従うとしたら分類して可燃ごみや不燃ごみに出すのが一つの方法です。しかし、それではあまりに悲しいと思うなら、 人形供養 を行うという方法があります。

「今までありがとう」「大好きだったよ」という気持ちを伝えたいなら、人形供養を選びましょう。僧侶が人形に向けて読経し、お焚き上げ(燃やすなどの方法で処分すること)までを行ってくれるのが人形供養です。人形供養の対象は幅広く、ぬいぐるみや人形、ひな人形、五月人形の他、鎧兜やこいのぼり、破魔弓、羽子板なども人形供養の対象となります。

供養の対象は人形そのもので、ケースや付属品は対象とならないので注意しましょう。また、お寺によっては「ぬいぐるみ不可」「燃えない素材は遠慮を」といわれることもあるので事前に確認しておきましょう。

人形供養の方法1:人形供養を行っているお寺に持ち込む

人形供養

近くに人形供養を行っているお寺がないか、調べてみましょう。お寺によって、次のように対応が分かれます。

・毎日のように持ち込み対応をしているお寺

朝から夕方まで、指定の時間内であれば、予約をしなくても毎日持ち込みに対応してくれるお寺があります。持ち込みをすると、読経に立ち会うことができます。お焚き上げは、後日行ってもらう場合が多いでしょう。

・予約すれば持ち込みOKなお寺

電話などで予約の上、持ち込みをすれば、読経に立ち会えるお寺があります。人形供養を行っているお寺の他、普段は人形供養を行っていなくても檀家の希望であれば可能とするお寺もあるため、菩提寺があれば尋ねてみましょう。

・合同供養祭を行っているお寺

年に数回、合同供養祭を行っているお寺があります。合同供養祭に参加すれば、たくさんの人の大切な人形などと共に供養をしてもらえます。

・人形送付を受け付けているお寺

持ち込みの他に、送付を受け付けているお寺があります。お寺が遠くて行けない、人形が重かったり大きかったりして持ち込めないなどの事情がある人に適しています。

お布施に関しては事前にお寺へ相談してみましょう。あらかじめ金額表が用意されているお寺もあります。送付の場合は料金表がある場合がほとんどです。

人形供養の方法2:葬儀社等と寺社が共催する人形供養祭に参加する

葬儀社や霊園などが、お寺と共催して人形供養祭を行うことがあります。セレモニーホールなどへ人形を持っていけば、供養祭に参加できます。近くに人形供養を行っているお寺がない場合は、利用するのもいいでしょう。供養料は一体500円など、格安な場合が多い傾向にあるので、供養する人形の数が多いなどの場合には助かります。

人形供養の方法3:人形供養を代行してくれる団体に送付する

人形を郵送などで送れば、供養の対象として引き取ってくれる団体があります。団体は人形を受け取ると、まとめて供養祭に持ち込んだり、僧侶に読経してもらったりして、供養を行います。人形のサイズや箱の個数によって供養料や送料が違います。近くに人形供養を行っているお寺もなく、供養祭も行われないようであれば、郵送という選択肢も考えてみましょう。

気持ちの鎮まる方法で人形供養を行う

人形やぬいぐるみに寄せる思いは人ぞれぞれです。読経とお焚き上げによる人形供養は、物言わぬ人形に感謝を伝え、静かにその役目を終えてもらうための、一つの方法です。お寺までの物理的距離や人形の重さ、数、予算などに応じて、納得のいく人形供養を行いましょう。

笹川 博美

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