葬儀・終活コラム

供養

永代供養 とはお墓の形ではなく契約方法!誤解されがちな永代供養を徹底解説

子どもにお墓を継承させる必要がない、永代供養に惹かれている人は多いでしょう。しかし、 永代供養 について調べようとすると、「永代供養墓」のほかに「合祀墓」「樹木葬」「納骨堂」といったものも永代供養の一つとして紹介されていることもあり、混乱する人もいるかと思われます。永代供養の意味を解説し、さまざまな永代供養の形をご紹介します。

永代供養とは継承する必要がないお墓のこと

永代供養 とは、霊園自体の管理者が「永代に供養を行う」お墓のことを指します。この場合の「永代」とは、永遠ではなく「末永く」といった程度の意味で、霊園の運営が続く限りは遺骨を供養するということです。

永代供養の場合、「供養」とは、頻繁にお墓参りがなされたり、命日のたびに法要が営まれたりといったことを指しません。霊園の管理者は、永代供養となるお墓のまわりを整備管理し、またお盆やお彼岸といった節目に供養祭を行います。こういったことをもって「供養」とします。

永代供養を選ぶと、お墓の継承者がお墓周りを掃除したり、お墓参りをしたり、お墓を維持管理するための管理料を支払ったりする必要はありません。よって、「遠方の子どもにお墓を継がせられない」「おひとりさまで、お墓を管理してくれる人がいない」といった人に最適な契約方法として人気があります。

永代供養の形その1:合祀墓としての永代供養墓

永代供養の形として一番よく知られているのが、大きな墓石の中にたくさんの遺骨が納骨されているお墓です。「永代供養墓」「供養塔」「合祀墓」などと呼ばれます。骨壺から遺骨を取り出して埋葬するため、いったん納骨したら、個別に取り出すことができません。数万円で納骨可能なため、安価な埋葬法を求めている人や、お墓を処分した後に先祖の遺骨の行き先を探している人などに適しています。

永代供養の形その2:個別墓つき永代供養墓

永代供養であっても、一定期間は個別にお墓参りができるのが、個別墓つき永代供養墓です。10年など年数を区切って、最初は一般的なお墓へ遺骨を納骨し、期限が過ぎたら供養塔などへ合祀します。

個別墓つき永代供養墓は、数年間は子世代にお墓参りをしてもらいたいが、継承の面倒をかけたくないといった事情のある人に適しています。ただ、個別のお墓を使うための使用料や管理料を最初にまとめて支払う必要があるため、一般的なお墓と比べてかなり安価とはいえません。契約年数が長いと、一般的なお墓よりも割高になる可能性もあります。

永代供養の形その3:樹木葬

 

永代供養
樹木葬とは、「●●家之墓」といった文字が刻まれた墓石ではなく、樹木を祈りのシンボルにするお墓の形です。桜や楠など、大樹をシンボルツリーとして、そのまわりに多数の遺骨を納骨するタイプや、あくまで個人墓としてのスペースは設けて、ひとつのお墓に一本の木を植えるタイプがあります。

樹木葬のほとんどが、継承者の必要がない永代供養です。遺骨は骨壺から取り出して埋葬する形式が多いため、いったん埋葬したら再び遺骨を完全な形で取り出すことが難しくなります。木々に囲まれた霊園の中で、永遠に自然の中へ還ってゆくスタイルです。

ただ、樹木葬霊園の中には、生前契約をしたのち、納骨するまで(亡くなるまで)は環境整備のための管理料を支払わなければならないところがあります。また、墓石をしっかり建てたうえで樹木も立てるようなところでは、従来のお墓と同じように継承者を求められることがありますから、注意が必要です。

永代供養の形その4:永代供養つき納骨堂

納骨堂は、屋内に複数の遺骨を収容している施設です。従来、納骨堂といえば継承者が年間管理料を支払って遺骨を預け、最終的に新たなお墓などを見つけて解約する使い方が一般的でした。しかし、最近では、納骨堂を終の棲家とする永代供養つき納骨堂も増えてきています。

永代供養つき納骨堂では、最初に契約期間を設けます。例えば10年契約だとすると、10年間は個別のスペースに遺骨を預けるため、残された人が遺骨をお参りすることができます。10年後は、個別のスペースから骨壺を取り出し、骨壺から遺骨を取り出して合祀墓へ埋葬されます。契約時に、10年間個別のスペースを使うための料金や、合祀墓へ遺骨を移すための手数料などを支払っておきます。

契約時にすべての料金を支払うシステムの他に、契約期間の管理費だけは遺族が支払うシステムが採用されている場合もあります。この場合は、たとえ最初は10年契約であっても、遺族の意向で延長が可能であるなど、フレキシブルに対応してくれる納骨堂も存在します。

永代供養を希望するなら、どんな形が良いか考えてみよう

以上のように、子世代が管理料を支払ったり、お墓参りやお墓掃除をしたりする必要のないお墓が、永代供養と呼ばれています。永代供養の中にも、さまざまな形があるため、どんなスタイルを希望するのかを考えてみましょう。

永代供養を考えるときは、必ず夫婦や家族が一緒に話し合うのがポイントです。「子供に迷惑をかけたくない」と考えていても、子世代の側は「親が墓を買ってくれるなら引き継ぎたい」と思っているかもしれません。お互いの希望をすり合わせて、理想のお墓探しを行いましょう。

渡辺 直樹

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