葬儀・終活コラム

遺族・喪主のマナー

返礼品や香典返しの選び方〜葬儀のときに迷わない5つのルール〜

葬儀 の 返礼品 や 香典返し といえばお茶が定番ですが、最近ではさまざまな種類のお返しが選ばれるようになりました。しかし、どんなものでも香典返しに向くというわけではありません。葬儀の返礼品にはルールがあります。ポイントを押さえて、ふさわしい品をお返ししましょう。

葬儀の返礼品や香典返しにはルールがある

葬儀 の 返礼品 や 香典返し は、普段何かをいただいたときやお世話になったときの「お返し」とは少し意味合いが異なり、一定のルールが存在します。お茶や海苔、お菓子、タオルなどが定番品となっていますが、こういったものが定番になるのには、きちんと意味があるのです。「お茶を選んでおけば安心」と前例に倣いがちですが、それではつまらないと感じる人もいることでしょう。

ギフトショップなどが香典返しのネット通販を行っていることなどもあり、最近では定番ものの他にお肉や魚などの冷凍食品、ギフトカタログなど、種類が豊富になってきました。故人が好きだったものを返礼品にするのも素敵です。しかし、ルールを守らないと、贈り物が先方にとってかえって負担になることもあります。返礼品や香典返しのルールを知り、ポイントを守って選ぶようにしたいものです。

「即返し(当日返し)」と「後返し」の違いを知っておこう

返礼品 香典返し

返礼品や香典返しのルールを知る前に、「即返し(当日返し)」と「後返し」の違いを知っておきましょう。

「即返し」とは、葬儀の日に香典と引き換えに参列者へ渡す香典返しで、当日返し、即日返しとも呼ばれます。即返しを行っておけば、後日、香典返しを参列者全員に発送する手間を省けます。香典の金額が高額だった参列者には、後日改めて「後返し」を行います。後返しの発送は、四十九日法要をめどに行うのがマナーです。
地域の風習や喪主の考え方によっては、即返しを行わず、後返しだけを行う場合もあります。

葬儀の返礼品や香典返しのルール5つ

1.金額の目安は「半返し」

香典返しの品物を選ぶときは、まず金額を絞りましょう。金額の目安は「半返し」、いただいた香典金額の半額に相当する品物を贈るのが基本です。即日返しとしては2,500円から5,000円相当の品物を配り、香典金額が高額だった人には後返しの金額で調整するのが一般的です。

2.「消えもの」を選ぶ
「消えもの」とは、後に残らない品物のことです。食べたらなくなる食品や、洗剤、タオルなどの消耗品を指します。葬儀は弔事ですから、返礼品がいつまでも家に残るのは気重という人もいます。コーヒーカップなど、ずっと手元に置かなければならないものを選ぶのは、避けましょう。葬儀に関わるものと思えば、リサイクルショップに売るなどという気にもならず、手放すにも困ってしまうものです。

3.即返しには軽いものを選ぶ

即返しは、参列者が葬儀当日に持ち帰らなければなりません。重いものは避け、軽いものを選びましょう。壊れやすいものもNGです。ただし、地域の風習としてお酒や砂糖を即返しとしているところもあります。風習に倣うかどうかは、地域の人との折り合いも考えながら、喪主が判断しましょう。

4.即返しなら食品は賞味期限が長いものを選ぶ

葬儀の後も、弔問客が香典をもって自宅などへ訪れる場合があります。そのときのために、即返しとしての香典返しはいくつか自宅に常備しておくのが一般的です。賞味期限が短い食品だと、弔問客にお渡ししたときには風味が悪くなっている可能性があります。なるべく賞味期限の長い食品を選びましょう。

5.祝い事を連想させるものは避ける

冷凍だとしても、豪勢な海老は結婚式などのお祝い事を連想させます。弔事の返礼品としてはあまりふさわしくありません。一方で、例えば海苔は、賞味期限が長い上に、黒い色が葬儀のイメージと重なることから香典返しとして重宝されてきました。必ず葬儀を連想させるものを選ばなければならないわけではありませんが、あまりに華やかなものは避けたほうがいいでしょう。

まとめ

返礼品や香典返しのマナーを知ると、お茶や海苔、タオルなどがなぜ香典返しとして長く使われてきたかがわかるでしょう。これらは即日返しとして今でも多用されています。一方で、後返しは葬儀後にゆっくり喪主が選べるものでもあるため、バリエーション豊かになってきました。
また、相手の好みに合わせられるカタログギフトも主流の一つになってきました。カタログギフトであれば、中にお肉やお魚、旅行のチケットなど華やかな印象のものが掲載されていても、どれを選ぶかは相手次第であり、マナー違反と眉を顰められることはありません。
大事なのは、「生前お世話になった人に良いものを贈りたい」というあなたの気持ちです。さりげなくマナーを守り、先方の気持ちに配慮しながら、心を込めたお返しをしましょう。

宍戸 敦

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