葬儀・終活コラム

参列者のマナー

葬儀に参列するときの服装は?鞄、靴、ハンカチまで知っておきたいマナー

葬儀 への 参列 で 服装 に迷うことはありませんか。「フォーマルスーツを持っているから大丈夫」という人も要注意です。身につけるのは、スーツだけではありません。鞄や靴、ハンカチ、アクセサリーに至るまで、葬儀の服装にはマナーがあります。今回は、服装のマナーについて解説します。

葬儀に参列する服装には細かいマナーがある

葬儀 に 参列 するときの 服装 は、喪服を着るのが一般的です。この場合の喪服とは、男女ともにブラックフォーマルと呼ばれる洋装が基本になります。
改まった服装をしようと考え、着物の喪服で参列する人もいるかもしれません。しかし、もし喪主や喪主の奥さん、故人の奥さんが洋装だとしたら、参列者が着物の喪服を着るのはマナー違反になってしまいます。着物の喪服は、洋装の喪服よりも正式なものであり、参列者が親族より正装するのはふさわしくないとされているからです。
このように、葬儀に参列する服装には細かなマナーがあります。心からお悔やみをいうのはもちろん大事ですが、喪服のマナーを守ることでも、故人への弔意と遺族への礼儀を表しましょう。

男性が葬儀に参列する服装10のルール

1.スーツ

男性はブラックフォーマルのスーツが葬儀時の参列服装です。礼服として購入した黒いスーツであれば結構ですが、光沢のある素材は避けましょう。ボタンは、シングルでもダブルでも構いません。

2.シャツ

白無地のワイシャツを着用します。カフスボタンは使いません。どうしてもという場合は、黒地で光沢の少ないカフスを選びましょう。

3.ネクタイ

光沢のない黒ネクタイを着用しましょう。結ぶ際は、ディンプル(くぼみ)を作らないのがマナーです。タイピンは使いません。

4.ハンカチ

白、もしくは黒で、無地のものが基本です。

5.ベルト

バックル部分に装飾のない黒ベルトを選びましょう。

6.靴下

黒い無地の靴下を着用します。

7.アクセサリー

結婚指輪以外は外すのがマナーです。

8.靴

飾りのない黒い靴を選びます。

9.鞄

飾りの控えめな黒い鞄が理想です。大きい荷物はクロークに預けるなど工夫しましょう。

10.髪型

葬儀参列のために髪の長さや色を変える必要はありませんが、普段ラフにしている人は、前髪を分ける、ワックスをつけるなどしてなるべくよそゆきの印象にしましょう。

女性が葬儀に参列する服装10のルール

葬儀 参列 服装

1.洋服

ブラックフォーマルとして売られているアンサンブルや黒いスーツを着用します。女性のパンツスーツは、以前は葬儀の場ではマナー違反とされていましたが、現代ではさほどうるさく言われません。高齢の老婦人など、脚の痛い人はワンピースが辛いからという理由でパンツルックを選ぶ場合もあるためです。ビジネススーツを着用するなら、光沢素材は避けましょう。

2.ストッキング

葬儀の場では、ストッキングは黒です。寒い時期でも、タイツはカジュアルとみなされるため避けましょう。

3.ハンカチ

ハンカチは白か黒の無地とします。

4.アクセサリー

アクセサリーは結婚指輪のほか、悲しみの涙を表すパールのネックレス、イヤリングは着用しても問題ありません。ただし、二連のものは「不幸が重なる」という意味合いを持つので、避けましょう。

5.髪型

髪の長い人は一つにまとめるなどしてすっきりした印象を心がけます。髪留めは黒く、装飾の少ないものを選びましょう。

6.メイク

色味の濃いメイクは避けます。とくにチークはつけすぎないように気をつけましょう。派手な色合いのリップや、ラメの入ったアイメークも避けたほうが無難です。

7.ネイル

元の爪の色に近い、地味目のピンクやベージュであればネイルをしたままでも構いません。スワロフスキーなどの装飾やジェルネイルは、焼香の際に目立つため避けたほうがよいでしょう。

8.靴

装飾のないシンプルな黒パンプスを選びます。

9.鞄

装飾の少ない、黒い鞄を持ちましょう。フォーマルバッグとして黒い布張りの手提げ鞄を持つのが一般的です。フォーマルバッグに入りきらないものは、サブバッグと呼ばれる黒いトートバッグに入れます。

10.上着

防寒着は手持ちの中から地味目の色合いのものを選びましょう。派手な色しかなければ、葬儀の間は上着をクロークに預けるなど工夫します。ただし、ファーのついたコートは殺生を連想させるためNGです。

まとめ

学生時代であれば葬儀の服装は制服で済みます。社会人になりたてなら、黒のフレッシャーズスーツでも許されるでしょう。しかし、年を重ねるにつれて、マナーにのっとった服装をする必要に迫られます。大人のたしなみとして、葬儀時の服装マナーは押さえておきましょう。
突然の不幸で、服や小物を揃えられないというときは、手持ちのもので参列することも、もちろん可能です。ただ、少し肩身の狭い参列となってしまうでしょう。例えば、黒いネクタイや白いハンカチなら100円ショップにも売られています。黒いストッキングはコンビニで入手可能です。ふさわしい服装で参列できるよう、自分なりに工夫してみましょう。

大沼 勇貴

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