葬儀・終活コラム

法事・法要

キリスト教や神式でも法要はある?「追悼ミサ」や「霊祭」について

仏式では 法要 として「四十九日法要」や「一周忌」「三回忌」などがあります。「そういえば キリスト教 や神式にも法要があるのだろうか?」と疑問に思う人もいるでしょう。キリスト教や神式にも、仏式と同じような法要がありますが、呼び方や作法が違います。それぞれご案内します。

キリスト教や神式にも法要がある

キリスト教 や神式でも、仏式でいうところの 法要 と同じように、故人の命日などにちなんで儀式が営まれます。しかし、日本人の葬儀の9割が仏式ですから、キリスト教や神式の法要に呼ばれる機会はなかなかありません。施主の立場となればなおさら、いつどのようなことをすればよいのかと戸惑う人も多いのではないでしょうか。

キリスト教であれ、神式であれ、法要の前に葬儀を経験しているなら、宗教によって違うマナーや作法についてはわきまえていることでしょう。法要の際も、葬儀と同じような服装や香典でかまいません。この記事では、それぞれの宗教の法要のタイミングや内容についてお伝えします。

キリスト教の法要は「追悼ミサ」や「追悼式」と呼ばれる

キリスト教 法要

キリスト教の法要 は、カトリックとプロテスタントでは呼び名や日取りが違います。

カトリックでは法要を「追悼ミサ」と呼びます。死後、3日目・7日目・30日目に親族らが教会か自宅に集まり、礼拝を行います。その後は、1年後の命日に教会か自宅で追悼ミサを行います。2年目以降にどのようなミサを行うかは、所属教会のしきたりや遺族の意向によって変わります。

プロテスタントでは、故人が亡くなってから一か月後の命日(召天記念日)に自宅や教会で「記念式」あるいは「記念集会」を行います。死後1週間目や、10日後をめどにすることもあります。その後、1年後、3年後、7年後の命日に合わせて教会で「追悼式」を行います。

いずれの場合も、十字架や遺影、花を飾って簡素な祭壇を作り、ろうそくに火をともします。祭壇に余裕があれば、故人の好きだったお菓子や飲み物などをお供えするのもいいでしょう。儀式は、牧師や神父による進行のもと、聖書の朗読や祈祷、聖歌斉唱などが行われます。儀式のあとは、茶話会で故人を偲びます。

香典や返礼品は用意しないのが一般的でしたが、儀式の後に会食があることが分かっている場合は、「御花料」として会食代の目安となる金額を渡すケースも多くなってきました。香典返しは、紅茶やクッキーなどの茶菓が選ばれます。

神式の法要は「霊祭」「式年祭」と呼ばれる

神式では、百日祭までの法要を「霊祭」と称します。葬儀翌日には「翌日祭」、以後「十日祭」「二十日祭」「三十日祭」「四十日祭」「五十日祭」と、50日目までは10日ごとに霊祭を行うのが正式です。しかし、現代では、葬儀の後は五十日祭のときだけ霊祭を行うのが一般的で、五十日祭の次は「百日祭」を行います。

百日祭以後、神式の法要は「式年祭」と呼ばれます。命日に合わせて「一年祭」「三年祭」「五年祭」「十年祭」を行った後は、「五十年祭」まで10年ごとに式年祭が行われます。五十年祭のあとは百年祭がありますが、めったに行われません。

霊祭や式年祭は、神社ではなく自宅で行います。祭壇を設けて、遺影や霊璽(れいじ。位牌のようなもの)のほか、酒や米、塩、魚や果物といった供物を用意し、神官を迎えます。祭壇に供物をささげるのも儀式のうちなので、どのような供物が必要なのか、神官に尋ねましょう。

儀式では、神官の進行に従って、祝詞を奏上してもらったり、礼拝を行ったり、玉串奉奠を行ったりします。儀式のあとは会食をもうけ、故人を偲びながら飲食します。これらの流れは、神式の葬儀とほとんど変わりません。

霊祭や式年祭に参列する人は、「御玉串料」と表書きした香典を包みます。返礼品は、仏式同様、お茶やお菓子などが主流です。

キリスト教や神式の法要は宗教者とよく打ち合わせをしよう

キリスト教でも、神式でも、仏式の法要にあたるものがあります。そしてまた、仏式と同様に簡素化・省略化する家が増えてきています。追悼ミサや霊祭を、「必ずしきたり通りにやらなければならない」とは考えず、牧師や神父、神官、そして親族らとよく相談し、日程や内容を決めるようにしましょう。

施主となってキリスト教や神式の法要を取り仕切る際には、参列者への配慮も必要です。服装や持ち物については「葬儀のときと同じでお願いします」と書き添えたりして、不慣れな人でも会葬しやすいよう心配りをしましょう。

八巻 昇

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