葬儀・終活コラム

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霊柩車 はどう選ぶ?種類や役割、選び方を解説

霊柩車 の選び方

葬儀式場や自宅から火葬場まで、故人を連れて行くのが 霊柩車 です。霊柩車には、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか。「昔ながらの、金色の屋根がついた霊柩車にはどんな意味がある?」「種類によって利用料金が違うもの?」といった疑問を抱えている人のために、 霊柩車 の種類や役割、選び方について解説します。

葬儀式場や自宅から火葬場まで、故人を連れて行くのが 霊柩車 です。霊柩車には、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか。「昔ながらの、金色の屋根がついた霊柩車にはどんな意味がある?」「種類によって利用料金が違うもの?」といった疑問を抱えている人のために、 霊柩車 の種類や役割、選び方について解説します。

霊柩車 とは最後の見送りに使う車のこと

霊柩車とは、故人を葬儀場から火葬場へ送るための車を指します。病院から自宅や安置施設へ送る、自宅から葬儀式場へ送るなど、故人を車で搬送する機会は他にもたびたびあります。しかし、遺体搬送のための車を「霊柩車」と表現するのは、火葬場へ向かう最後の局面だけです。他のシーンでは「寝台車」という表現が使われます。

霊柩車は、参列者が故人と最後の別れを行った後に柩を入れる、まさにお別れのための車といえるでしょう。

また、霊柩車の必要がないケースもあります。それは、火葬場に併設されている葬儀式場で葬儀を行う場合です。葬儀の後、手押しの柩用ストレッチャーなどに柩を安置し、そのまま火葬炉のある所まで向かうのであれば、霊柩車を使う必要がありません。この場合、遺族が希望し、葬儀社にも手配ができれば、自宅など安置場所から葬儀式場へ向かう際に霊柩車を使用することがあります。また、葬儀式場から火葬炉のある建物までの短い距離を、霊柩車で見送るケースも見られます。

霊柩車 の種類と選び方

霊柩車には、次の4つの種類があります。それぞれ、役割や選び方についてもご案内します。

・宮型霊柩車
冒頭の画像にあるような、金色の屋根がついた黒塗りの霊柩車です。金色の屋根部分は「輿(こし)」と呼ばれるもので、土葬のため葬列が組まれていた時代に柩を収容して運んでいた神輿(みこし)をモチーフにしています。

見た目が派手なため式場や火葬場へ向かうときにしか使われず、病院へ故人を迎えに行くための寝台車として使用されることはありません。なお、やはり見た目の派手さですぐに「亡くなった人が乗っている」ことがわかるため、近隣への配慮もあり最近では敬遠されています。よって、扱っている葬儀社は減少傾向にあります。

日本の伝統を思わせる霊柩車でもあるため、「どうしても宮型霊柩車を選びたい」と思う人もいるかもしれません。その際は、葬儀社に事前依頼をするとき、真っ先に「宮型霊柩車を手配できるか」を尋ねましょう。ただ、火葬場で宮型の乗り入れを禁止している地域もあります。

 

・洋型霊柩車

洋型 霊柩車

黒塗りの高級な外国車や国産車をもとにしている、輿のない霊柩車です。リムジン型とも呼ばれます。現代において最も一般的な霊柩車といっていいでしょう。後部を大きく改造して、柩がスムーズに入れられるよう滑車がつけられています。霊柩車専用として使われるのが主ですが、他の寝台車が全て出払っている場合など、まれに病院のお迎えで登場することもあります。

内部の様子は改造業者によって違い、後部座席で故人の顔を柩の窓から見られるような配慮がなされているものも。高級車なので乗り心地は抜群です。火葬場までの道のりを、故人との最後のドライブとしてしっかり心に刻みたい人におすすめです。

 

・バン型霊柩車
バンやワゴンの後部にストレッチャーや棺用の滑車をつけ、改造したものです。色は黒か白が一般的で、とくに白いバン型霊柩車は一般車とほとんど見分けがつきません。公道で目立ちたくない遺族や、近隣に知られないよう葬儀を行いたい遺族に適しています。

バン型は、火葬場に向かうほか、病院へのお迎えなど、寝台車としても使われます。小回りが利く上に目立つことがないため、ほとんどの葬儀社で手配することができる霊柩車です。

 

・バス型霊柩車
バスの後部に柩を入れられるようになっており、参列者も一緒に火葬場まで送迎できるのがバス型霊柩車です。霊柩車のほかに参列者用の大型バスをレンタルする必要がないため経済的で、好んで使われる地域があります。一方で、バス型がほとんど使用されない地域の葬儀社では手配できないこともあります。

なお、バス型霊柩車を見たことがない人の中には「乗客の足元に故人を乗せるなんて」と、抵抗を感じる人もいます。実際には、柩を乗せる部分の上に座席が作られていることはありませんが、気持ちの問題は大事です。バス型を選びたい場合は、葬儀プラン選択の際に居合わせた親族の反応を見るようにしましょう。

プラン外の霊柩車を使用したいときは、葬儀社に相談してみよう

霊柩車の使用料金が個別に決まっていることはあまりなく、葬儀プランの中に組み込まれているケースがほとんどです。「選んだプランにつくのは洋型霊柩車だけれど、より目立たせないために、バン型を選びたい」といった希望があれば、葬儀社へ相談しましょう。

伊賀 誠

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