葬儀・終活コラム

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葬儀が年末年始に生じたらどうする?搬送・安置はいつでも可能

人の死は時を選びません。世間がおめでたいムードに包まれる年末年始に息を引き取る人も、もちろんいます。その場合、 葬儀 はいつ行えばよいのかと迷ってしまう人も多いでしょう。 年末年始 に葬儀が生じたときの対応法やスケジュール、注意点についてお伝えします。

年末年始に葬儀が生じたら、まずは落ち着いて搬送・安置を

年末年始 に身内が亡くなったら、まずは葬儀社に連絡を入れましょう。ほとんどの葬儀社は、365日、24時間体制で対応を行っています。病院には長く故人を休ませておけないため、自宅や安置所などへの搬送、安置が必要になります。年末年始であっても、葬儀社は希望の時間に応じて病院に駆けつけてくれますから、まずは、落ち着いて 葬儀 の打ち合わせができる場所へ故人を安置することだけを考えましょう。

自宅や葬儀社の安置所など、安置する場所が決まれば、主な親族へ連絡を入れます。このとき連絡するのは、逝去をすぐに知らせるべき人、通夜や葬儀の前に安置場所へ駆けつけてほしい人です。どこに安置されているかを告げ、葬儀の日程については改めて連絡すると言いましょう。

年末年始の葬儀は三が日を過ぎてからが理想的

故人を安置できたら、菩提寺にも連絡し、詳しい葬儀日程の打ち合わせに移ります。年末年始は多くの場合、火葬場が休みであり、また会葬者の心理的な抵抗もあることから、三が日を過ぎてからの葬儀が理想です。つまり1月4日以降の葬儀となります。

遺族、親族の気持ちによっては「松の内が過ぎるまでは葬儀を控えたい」と希望することもあるでしょう。その際は、1月8日以降の葬儀となります。遺体の状態や保存環境によっては先に火葬を済ませたほうがいい場合もあるため、葬儀社とよく相談しましょう。1月4日ごろに近親者のみで葬儀・火葬を済ませ、後日「お別れ会」を行うのも一案です。

地域によっては、火葬場が元日だけお休みで、他の日は火葬が可能というところもあります。その場合、例えば1月2日に近親者だけで火葬を済ませ、後日、お骨で葬儀を行う「骨葬」とすることも可能です。骨葬を良しとしないお寺もあるため、菩提寺とよく打ち合わせしましょう。

葬儀が年末年始に生じたときの注意点

葬儀 年末年始

年末年始に身内が亡くなったら、多くの人が連絡の仕方や過ごし方について戸惑うでしょう。また、年末年始ならではの事情も、葬儀に影響を与えます。注意点をいくつかご案内します。

葬儀の連絡は日程が決まったら速やかに行う

おめでたいムードの中、訃報をためらってしまう人もいるでしょう。しかし、葬儀日程が決まったら、葬儀に参列してほしい人には、速やかに連絡を行うのがマナーです。相手にも、葬儀に参列するとなったら服装や香典の準備が必要なためです。「身内が年末年始に亡くなりそうだ」という事態になったら、その時点で一報を入れておけば、相手も心構えができます。

年始のお祝いはなるべく控える

家族が亡くなったら忌中となるため、門松などの玄関飾りや鏡餅は外しましょう。初詣や年始回り、初売りなどにもなるべく行かず、家で静かに過ごします。おせち料理などは、作っておいたものは食べてしまって構いませんが、あとはなるべく普段の食事を心がけます。

自宅での遺体安置は葬儀社の指示に従って

火葬となるまでの数日間、自宅で遺体を安置する場合は葬儀社の指示に従って保存環境を整えましょう。布団や棺を安置する部屋は暖房をゆるめます。場合によっては早めに納棺の儀を行い、棺に休ませた方が、ドライアイス等の保冷効果が高まります。

お布施や葬儀の支払いは金融機関が開くのを待って行う

三が日は多くの金融機関が休業するため、現金が引き出せない恐れがあります。僧侶へのお布施や、葬儀社への支払いは、金融機関が開くのを待ってからとなるでしょう。僧侶や葬儀社にあらかじめその旨を伝えておきます。あるいは、前もってまとまった金額を引き出しておきます。

年末年始の葬儀については悩まず、まずは葬儀社に相談を

人はいつでも亡くなってしまう可能性があるということを、病院も葬儀社も、そして菩提寺もよく心得ています。年末年始の逝去であってもプロは落ち着いて対応してくれるので、どう対応したらよいか率直に尋ねましょう。豊富な経験と知識からアドバイスを行ってくれます。

また、年末年始に葬儀を行うときは、親族に配慮することも大事です。葬儀日程の決定は、なるべく主な親族が集まる場で行うのが理想です。もしそれができない場合は、できるだけ電話やメールで密にやり取りし、皆が納得できる日取りを選びましょう。

伊賀 誠

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