葬儀・終活コラム

遺族・喪主のマナー

喪主と配偶者の服装

喪主 服装 マナー 2

喪主が着るものといえば喪服。地域の風習や家のしきたりが喪服まで及ぶことがあり、それらを無視した装いをしてしまうと親族や近隣からとがめられてしまうこともあります。喪主や喪主の妻が着るべき喪服について解説します。

基本的には一般的な喪服

基本的に、喪主も喪主の妻も一般的な喪服で問題ありません。
男性はブラックスーツに黒のネクタイ、ベルト、靴、靴下を選びます。
女性は喪服のワンピースにジャケット、布製の黒バッグに黒いストッキング、黒い靴を合わせます。靴は飾りのない黒パンプスがよいでしょう。アクセサリーはパールのネックレスとイヤリングだけにします。パールであっても2連は「不幸が続く」ことを意味するので、タブーとされています。髪留めも黒を選び、華美なものは避けましょう。

なお、原則パール以外のアクセサリーはNGとされていますが、結婚指輪は許されています。

より正装するなら、喪主は紋付袴かモーニング

葬儀でより正装することを求められる場合、和装であれば紋付袴を着用します。黒無地の五つ紋付羽織袴で、家に準備が無ければ、レンタルもあります。
洋装の場合には、モーニングを着用します。黒のモーニング・ベストに黒ネクタイで、ネクタイピンはつけません。カフスボタンは、銀か黒の石を選びます。

喪主の妻は洋装でも和装でも華美にならないように

喪主 服装 マナー 1

女性は、洋装の場合は一般的な黒ワンピースにジャケットの喪服が正装とされています。和装を選ぶなら、正喪服は黒無地の五つ紋の着物です。男性同様、レンタルもあります。帯や帯揚げ、草履などの小物は黒で統一します。

和装の際には、着付けや髪形が不安という人もいるでしょう。葬儀社に相談すれば、着付けやヘアセットのプロを手配できます。肌着や小物など足りないものを購入したり借りたりすることもできます。

通夜の席と葬儀では喪主の正装が違う

喪主が葬儀で正装することを選ぶ場合、また女性が和装を選ぶ場合は、通夜の席では装いが違う場合があることに注意しましょう。
男性の場合、モーニングは昼間の正装であり、夕方の儀式である通夜では着用しません。通夜では一般的なブラックスーツを着用しましょう。
女性の場合、黒紋付の着物が通夜の場にはふさわしくないとされる地域があります。そういった場合は、色無地の紋付に黒帯を締めるか、洋装を選びましょう。小物は全て黒を身につけます。

まとめ

喪主や喪主の妻の装いには様々な選択肢があります。地域の風習や代々家に伝わるルールもあります。しかしながらそれぞれ事情や状況が異なります。
例えば、喪主の妻が高齢で足が悪い場合、和装では危険です。スカートは抵抗があると本人が思う場合もあるでしょう。そのときは、パンツスタイルだったとして正式な喪服からは外れていても、とやかく言う人はいません。風習やしきたりを尊重しながら、最終的には自分の判断で喪服を選びましょう。

今野 智弘

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