葬儀・終活コラム

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終活で葬儀について準備しておくべきこと5つ

終活 で 葬儀 について準備できることは、たくさんあります。喪主となる人が後で困らないように、自らできることはしておきたいものです。どんな葬儀にしたいかを具体的に考えながら、準備をすすめましょう。

終活で葬儀の準備をするなら1:まずは参列者名簿を作る

終活 葬儀

終活 でおこなう 葬儀 の準備で最初に必要なのが、参列者の名簿です。生前に作っておくと、3つの利点があります。

1つ目の利点は、葬儀にどれだけのお金が必要かわかることです。葬儀の価格は、参列者の人数で決まります。人数が少なければ小さな式場、小さな祭壇で済みますし、お返しや料理も少なくなるため、価格は抑えられます。人数が多ければ多いほど、大きな式場を借りることになり、お返し物や料理の数も増え、金額はかさみます。

2つ目の利点は、残される家族が参列者に連絡を取りやすくなることです。名簿をコピーして使えば、遺族、親族が分担して連絡することもできます。連絡が済んだ人からチェックを入れておけば、連絡のし忘れや重複も防げます。

3つ目の利点は、自分の交友関係を改めて振り返られることです。友人らの連絡先をしたためているうちに、「そういえば、最近この人に会ってないな」「連絡を取っていないけれど、元気だろうか」と気になることもあるでしょう。実際に連絡を取ってみれば、孫が生まれたなど嬉しいニュースを聞くきっかけになります。名簿作りは、改めて友人関係を結び直すきっかけにもなるのです。

終活で葬儀の準備をするなら2:宗教・宗派を決めておく

参列者名簿作りと並行して、宗教・宗派を決めておきましょう。菩提寺があり、自分も菩提寺の宗派で葬儀を行いたいという人であれば話は簡単ですが、最近では無宗教葬を希望する人も増えてきています。菩提寺がありながら無宗教葬を希望している人は、檀家を抜けたり、自分が入るお墓を先祖代々のものとは別につくったりする必要があります。まずは菩提寺に相談しましょう。

菩提寺がなく、無宗教葬を希望する人は、どんな葬儀にしたいか考える必要があります。無宗教葬は葬儀を自由に演出できますが、なんの希望も残さないと、遺族が「どんな葬儀にしたらよいものか」と迷ってしまうためです。無宗教葬の演出には、プロの音楽家や楽器の得意な親族などが思い出の曲を演奏する「音楽葬」、焼香の代わりに参列者一人ひとりがキャンドルに火をともしていく「キャンドル葬」などがあります。アイデアを生かせるよう、思いを巡らせてみましょう。

終活で葬儀の準備をするなら3:お金を用意しておく

葬儀費用を残しておくことも大事な終活です。参列者名簿をざっくり仕上げ、宗教・宗派が決まったら、葬儀にかかる費用の目安を求めることができます。葬儀社に事前相談の予約をしましょう。どれだけの人数で、宗教は何かを伝えれば、葬儀社は適した式場をピックアップしてくれます。式場が気に入れば、見積もりを依頼しましょう。

見積もりは、複数の葬儀社から取り寄せるのがいいでしょう。価格を比較でき、大体どのくらいお金を用意しておけばよいのかが分かります。感染症予防などの観点から外出を控えている人は、電話やメールで見積もり依頼ができないか訪ねてみるのがおすすめです。

また、仏教やキリスト教など、無宗教ではなく宗教儀式を希望している人は、宗教者への謝礼を用意します。以前は、遺族がお布施の金額を菩提寺に直接聞くのがためらわれる風潮がありましたが、現在はそういった空気が薄れてきました。菩提寺に、率直にお布施の目安を尋ねてみましょう。生前戒名といって、生きているうちに戒名をいただいておくこともできます。

終活で葬儀の準備をするなら4:遺影候補写真を検討する

遺影の候補となる写真を自分で選んでおくと、遺族に遺影選びの手間をかけさせずに済みます。紙焼きで写真を保存していた時代と違って、今はデジタルカメラの中に膨大な写真が詰まっています。遺族がデジカメの中の写真を一つ一つチェックし、最高の一枚を選び出すのは至難の業です。

遺影選びのポイントは、とっておきの一枚を指定しておくのではなく、気に入りの写真を何枚か選び出しておくことです。本人が「いい」と思う写真と、家族が「いい」と思う写真は、違う場合があります。「この中から選んで」と家族に選んでもらうことで、残された人が一番「あなたらしい」と感じられる、ずっと家に飾っておきたいと思える写真を遺影にすることができるでしょう。

終活で葬儀の準備をするなら5:棺に入れてほしいものを検討する

最近では、白装束ではなく気に入りの着物やとっておきの洋服で旅立つ人が増えています。実際に着せるのが困難な服であっても、棺に移動してから体の上にかけるなど工夫ができますので、服をはじめ、棺に入れてほしいものを検討しておきましょう。

注意したいのが、棺に入れるものは燃えるものでなければならないということです。貴金属やプラスチックでできたものは控え、どうしてもということならカメラに収めて、写真を棺に入れてもらいましょう。どんなものに囲まれて旅立ちたいかをイメージします。

まとめ

葬儀の準備ができたなら、配偶者や子世代に準備したことを漏らさず伝えておきましょう。自分自身では葬儀を取り仕切ることができないのですから、目に見える形で引き継がなければ意味がありません。
とくに参列者名簿は、突然倒れたなど急な出来事のときにも連絡先名簿として役立ちます。元気なうちに作成しておき、家族と共有するのがおすすめです。他の希望などは、市販のエンディングノートなどに整理して、家族がわかる場所に保管しておきましょう。

島崎 藤幸

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