葬儀・終活コラム
弔辞例文集〜友人・知人〜
友人、知人が亡くなられ弔辞を頼まれた時のために、友人・知人向けの弔辞例文集をご紹介します。
【もくじ】
友人へ
〇〇さん、あなたは突然、私たちのもとから、黄泉路へと旅立ってしまわれました。
もうこれからは何処(どこ)を探しても、あなたにお目にかかることが出来ないのかと思うと、 悲しみで胸が張り裂けそうです。無二の親友としてお付き合いしてきた私たちが、 こんな形でお別れして、二度と会えないなんて信じられません。
(思い出話を盛り込む)
名残は尽きませんが、この辺でお別れをしなければなりません。
〇〇さん、安らかにお眠りください。
中学時代からの友人
〇〇さん、ついにお別れの時が来てしまいました。あなたの病気を知ってから、いつかは この時が来るものと覚悟はしておりました。けれども、実際に今日のこの時を迎えると 悲しみでいっぱいです。
あなたとは中学生時代から、〇〇年ものお付き合いでした。学生時代にはよくお互いの家に泊まり、 将来のこと、ボーイフレンドのことなど、夜の更けるのを忘れ話し合いました。そして、家族からは 「いつまで、起きているんだ!」と叱られたっけ。
卒業後私は地元に残り、あなたは東京へと離れ離れとなりましたが、帰省された時には必ず連絡が あり、おしゃべりで盛り上がって、本当に楽しかったですね。その後、お互いが結婚してからも この友情は続きました。「子育てが一段落したら、のんびり旅行しよう」と約束したあの日の あなたの笑顔が忘れられません。
お子様方を残して逝くあなたの気持ちを考えると、悔しくなりません。
どうか、天国からご家族を見守ってあげてください。
兄弟のようだった友人へ
〇〇君、君がもうこの世にいないなんて、今でも信じられない気がします。
思えば長い付き合いでした。中学校から高校まで同じ、さらに同期として同じ会社に入り、 机を並べて仕事に励んだ仲でした。親や兄弟には言えないことも、君とは話し合うことが出来ました。
そんな君の突然の訃報に接して、まるで自分の片腕をもがれたような気がします。
君の、誰に対しても変わらない誠実な態度、仕事に対する情熱は、職場の皆が認めるところでした。
願わくば、もう一度君と一緒に仕事をし、もう一度一緒に杯を傾け、朝まで語り合いたかった。
〇〇君、心からご冥福を祈ります。
山で亡くなった友人へ
〇〇君、君はあんなに好きだった山から、もう二度と帰ることはないのですね。
思えば君とは、高校の山岳部に入部以来〇〇年の付き合いになります。学生時代は毎晩のように互い の家を行き来きし、山岳地図を開げ、また社会人となっては酒を呑みながら、山について熱く語り合いました。
いつもひたむきな君が、山の魅力について熱っぽく語る口調に、私も不思議と心の高ぶりが 感じられました。でも、もうそれも二度とない、懐かしい思い出となってしまいました。
山の危険は誰よりも承知していたはずの君なのに、〇〇山は君を包み込むように、口を閉じて しまいました。あまりにも深い悲しみに、私は耐えていけるかどうか分かりません。
ただ、神々しく、冬の山のように清冽(せいれつ)で、毅然(きぜん)としていた君の人生を見習って 生きたいと思っています。
〇〇君、さようなら。安らかにお眠りください。
自ら命を絶った友人へ
〇〇君、今はもう帰らぬ君の御霊に、お別れの言葉を申し上げます。
いつだったか会社の帰り道、君は「いま、自分が何をすればいいのか、迷うことはないかい?」 と言いながら、とても寂しそうな笑顔で語りかけてきたことがありましたね。
あの時、君の心の悩みを、なぜもっと察してあげなかったかと、ただ後悔(こうかい)するばかりです。君はどうしてそんなにも早く、結論を出してしまったのですか。君の苦しみに対して、 私は何もしてあげられませんでした。ただそれが悔しくて悲しいです。
でも、もう今は何もいいません。苦しみから解き放たれた君が、天上で安らかに眠っていることを信じるばかりです。さようなら。