葬儀・終活コラム

弔辞例文集

弔辞例文集〜会社関係その2〜

上司や部下、業界関係者など会社関係の方が亡くなられ弔辞を頼まれた時のために、会社関係向けの弔辞例文集をご紹介します。

事故で亡くなった部下へ

〇〇君、本日君への弔辞を読むことになろうとは、とても信じられません。
〇年前、私の所属する課に新人として配属されてきた君は、まだあどけなさが残る青年でした。明るくて、エネルギッシュな君は課内でも際立っていました。何事に対しても臆することなく積極的に行動し、疑問点は納得のいくまで質問して来たことなどが、昨日のように思い出されます。そんな君が、不慮の事故に巻き込まれて、短い命を落とすことになろうとは、悔しくて怒りが込み上げて来ます。
しかし、一番に悔しくて無念なのは君だと思います。そして、〇〇歳まで大事に育ててこられたご両親のお気持ちを思うと、慰めの言葉も見つかりません。
どうぞ安らかにお眠りください。さようなら。

病気で亡くなった部下へ①

慎んで〇〇君のご霊前に申し上げます。
君は享年〇〇歳にして、〇〇病のため、卒然として逝かれました。俊秀(しゅんしゅう)に富む 君の急逝(きゅうせい)は、我々仕事仲間にとって大きな打撃であるとともに、ご両親、ご家族に とっては、あまりにも残酷な運命だったというほかありません。まことに哀切(あいせつ)の極みであります。
君は〇年前から、小社の運命を左右する重要なプロジェクトの一員として心血を注ぎ、精力的に 活動されておりました。そのプロジェクトもほぼ完成を目前に、君は忽然(こつぜん)と我々の 前から姿を消されてしまったのであります。
君に報いる道は、残された最愛のご家族にご苦労をかけない事と信じています。ご遺族は会社がお引き受けます。どうか〇〇君、安心してご瞑目(めいもく)ください。

病気で亡くなった部下へ②

〇〇君、運命とは何と残酷なものであろうか。〇年前、君の結婚式の仲人を務めさせて頂いた私が、 今日こうして告別式で永訣(えいけつ)の挨拶をしなければならないとは…。
君の訃報はあまりに突然で、いまだ事実として受け入れられない気持ちでいっぱいです。
入院されたものの、その後の経過は順調と伺っていたのに、容体が急変して、永眠されたと知らされ、 ただぼう然とするばかりでした。
〇〇部に配属されて以来、満々たるファイトで仕事に取り組まれていた君は、後輩諸君の目標であり、 会社にとっては希望の星でありました。
奥様、お子様の悲しみは、察するにあまりあります。けれどもいつまでも悲しみに打ちひしがれて いては、〇〇君も安心して瞑目することが出来ないでしょう。お子様のためにも、奥様にはどうか、 一日も早く悲しみから立ち上がって頂きたいと存じます。私どもも出来るだけお手伝いをさせて頂きます。〇〇君、どうか安らかにお眠りください。

殉職した部下へ

本日ここに、故〇〇君の葬儀が執り行われるにあたり。そのご霊前に謹んで申し上げます。
〇〇君、このたびの君の殉職には、あまりに急に、あまりに衝撃的で、その葬儀の席に臨み ますことは社長として、断腸の思いでございます。
君は今から〇〇年前、〇〇市に生まれ、〇〇に志しを求められ、〇〇学校に進まれました。その才能が当社の〇〇部門が目指す方向と一致し、当社に入社されたわけですが、中堅幹部として、 いよいよ力量を発揮されようとしていた矢先、まことに残念な〇〇事故に遭遇され殉職されてしまったのであります。
〇〇君、我々は君の死を決して無駄にはしません。今度の事故を徹底的に分析解明し、二度と、このような嘆きを味わうことがないようにすることを誓います。それから、私は約束します。君が情熱を持って私に語ってくれたあのプロジェクトは、私自ら 指揮を執って必ず実現させます。君の〇〇遺志を受け継ぐことが、君の早すぎた死に報いるただ一つの道だと思うから。どうか安らかにお眠りください。

仕事仲間へ

〇〇君、君の訃報は、余りにも突然の出来事でした。いまだに事実として受け止めることが 出来ません。
君が新入社員として〇〇課に配属されてきて以来、仕事仲間として、飲み友達として、 僕にとってはかけがえのない存在でした。よく仕事や人生に対し激論を交わしましたね。
上司に対しても臆(おく)する事なく率直(そっちょく)に意見を述べ、また人を思いやる心づかいの深さなど、実に見習うべき人柄でした。
誰にでも信頼され、可愛がられていた君を失って、我々同僚は悲嘆(ひたん)に暮れ、哀惜(あいせき)の念に打たれています。
君のご冥福を祈り、お別れの言葉といたします。

同期入社の同僚へ

〇〇君、もう二度と帰らぬ君の御霊に最後のお別れの言葉を申し上げなければならないことは、 今もって信じることができません。
君が入院すると聞いたとき、「ゆっくり休んでこい」くらいに思っていたのですが、こんなに突然、 君の訃報に接するとは、驚きと喪失感でいっぱいです。
君と僕とは、同期入社という縁で、今日まで机を並べてきました。入社当日、緊張している僕の肩を ポンと叩いて、「よろしくね」と言ってくれたのが昨日のことのようです。
社内はもちろん、お得意様にも信頼があり、仕事に於いては見習うことが多くありました。以前私が 大きな失敗した時、いっしょに残業して処理を手伝ってくれました。次に君が窮地に立った時は、 必ず僕が力になろうと決めていたのに、君には何も恩返しできぬまま、こんなにも早く別れを告げる こととなりました。
〇〇君、親孝行の君がお母様をひとり残して逝くのは、さぞかし無念でしょう。お母様の悲しみも 計り知れません。残された君のお母様には、僕ができる限り力になりたいと思います。どうか安心して下さい。そして、温かく守ってあげてください。
〇〇君、惜別の言葉と共にあなたと親友でいられた事に感謝致します。どうか安らかに眠ってください。さようなら。

取引先の社長へ

〇〇株式会社、〇〇社長の御霊(みたま)に、取引業者の一員として、謹んでお別れの言葉を申し上げます。
思えば〇〇社長は、御社(おんしゃ)の社員の皆様と同様に、私ども取引業者にとりましても、 慈父(じふ)のような存在でございました。私どもが御社(おんしゃ)とお取引を願うようになりましてから、今日に至るまで、〇〇社長から受けましたご教訓は、数限り無くございます。
とりわけ私どもが感謝にたえないのは、〇〇社長のお心の広さ、そして深さでありました。長いお取引の間には、私どもは仕事のうえで、数多くの失敗をいたしております。時には、 取引を中止されるのを覚悟しなくてはならないような大失敗もございました。しかし、〇〇社長は 「してしまったことは仕方がない。同じ失敗を二度と繰り返さないようにしなさい」と 優しく諭されました。現在もお取引頂いているのは、ひとえに社長のご教訓のおかげでございます。
しかるに、社長はこのたび病に冒され急逝(きゅうせい)されました。まことに暗夜(あんや)に灯を 失った思いでございます。しかし、ご教訓は私どもの心の中に刻まれており、いつまでも消える ことはございません。どうぞ安らかなご冥福をお祈り致します。

業界を代表して①

〇〇〇〇社長のご霊前に、慎んで最後のご挨拶を申し上げます。
〇〇氏が県内の〇〇業界に残されたご功績には、計り知れないものがあります。戦後の団塊の世代として昭和〇〇年に誕生され、20歳にして小さな〇〇工場の経営者としてスタートされました。
〇〇氏の卓抜したアイデアと情熱で、企業として今日の隆盛を誇られるに到りました。さらに、〇〇社長は個人の企業の発展のみに止まらず、〇〇協会の会長として、永年のあいだ業界のまとめ役を果たされた功績は、まことに多大でした。
私どもの業界がかくも成長出来ましたのも、〇〇社長の、先を見通す目の鋭さに負うところが 大きかったのです。
〇〇社長、当協会は貴方のご遺志を継いで、強く結束を固めていく所存です。どうぞ安らかにお眠りください。

業界を代表して②

〇〇株式会社会長のご霊前に、謹んで申し上げます。
〇〇会長、今日ここにこのような形で、貴方とお別れすることになるとは思ってもおりませんでした。
顧みますれば、〇〇会長が我が業界に残された足跡は、誠に偉大なものがございます。
会長は、常に先見の明をもって、我が業界をリードされて来ました。私個人といたしましても、 会長からご教示いただきましたものには、はかり知れないものがございます。慎んでご永眠を 悼むとともに、当業界のために失ったものの大なることを深く悲しむものでございます。
今後、私どもは、〇〇会長が示された道を結束して進み、それぞれの社業に勤(いそ)しむ 覚悟でございます。当社のいっそうのご発展を祈り、生前のご指導に深い感謝を捧げて、 お別れの挨拶とさせていただきます。〇〇会長、さようなら。

業界を代表して③

謹んで〇〇さんの御霊(みたま)に申し上げます。
あなたとは大変長きに渡りご交際をいただきましたが、この度、卒然として逝かれましたことは、 まことに痛惜の極みでございます。
あなたは、本県の業界に確固たる地位を築いている〇〇株式会社の社長として会社はもちろん、 業界のためにも大変精進されました。
〇〇株式会社の外、関連会社〇社に関与され、さらに〇〇業界のリーダーとして同連合会の会長を 〇年にわたって務められ、〇〇委員会長など、公共のためにも大きな貢献を積み重ねて来られました。これは、取りも直さず、あなたの優れたご見識と豊かな才能を社会のために貢献された証しであり、 哀心から敬意を表する次第でございます。
あなたは内に巌然たる強さを潜めている反面、他人に対しては温和な態度をもって接し、無為に化(か)す 「作為を施さなくとも、自然に人を教化する」と言う優れた人格の方でありました。
ご家庭では、〇男〇女をもうけられましたが皆様立派に成人され、それぞれの分野でご活躍なさっています。ご一門の繁栄は約束されており、後顧の憂いは何もありません。
天寿を全うされた今、安んじてお休みください。ここにお別れいたします。

宍戸 敦

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