葬儀・終活コラム

葬儀の準備

自宅葬のように落ち着いて故人を送れる リビング葬 の意味、手順、費用

自宅葬のように落ち着いて故人を送れる リビング葬 の意味、手順、費用

近年、「 リビング葬 」という言葉が生まれ、新しい葬儀の様式として活用している葬儀社が見られるようになりました。 リビング葬 とは、まるで自宅にいるような雰囲気の中で、くつろぎながら故人を見送れる葬儀のことです。リビング葬の意味を解説した後、その手順や、気になる費用についてご案内します。

近年、「 リビング葬 」という言葉が生まれ、新しい葬儀の様式として活用している葬儀社が見られるようになりました。 リビング葬 とは、まるで自宅にいるような雰囲気の中で、くつろぎながら故人を見送れる葬儀のことです。リビング葬の意味を解説した後、その手順や、気になる費用についてご案内します。

リビング葬 とは自宅葬のような雰囲気を大事にした葬儀のこと

リビング葬とは、まるで自宅のリビングにいるような雰囲気の中で、故人を見送ることができる葬儀のことです。ここ20年ほどで、地縁や社縁でつながったような義理で集まる参列者を排し、親族や本当に故人と近しい関係だった人たちだけが集まる「家族葬」が主流になりつつあります。リビング葬は、気のおけない人たちだけで見送れる家族葬の雰囲気を、より強調した葬儀の形です。

リビング葬を行う会館の多くは、葬儀を行う式場に隣接して、くつろぎのためのソファなどを配したリビング風の部屋を設けています。あるいは、式場そのものがリビング風であることも少なくありません。遺族や親族は式中だけでなく、式の前後もその部屋でくつろぎ、故人と時間を共にします。

部屋の周囲にはキッチンやダイニング、浴室、通夜の後に遺族が寝泊まりできる和室などがあります。遺族は葬儀会館にいながら、自宅にいるように過ごすことができるのです。

一部の葬儀社では、リビング葬=自宅葬として紹介しているところもありますが、この記事では、リビング葬を自宅風の葬儀会館で行う葬儀としてご案内します。

リビング葬 と自宅葬との違い

リビング葬 と自宅葬との違い

リビング葬は、自宅のような空間で故人を見送ることができる葬儀です。では、自宅葬とはどう違うのでしょうか。違いは以下の通りです。

・プライベートな空間に他者が入ってこない

自宅葬では、家族以外の多くの人が家へ入ってくることになります。トイレやキッチンなどあらゆる場所を使われるので、ただでさえ家族が亡くなって慌ただしいなか、掃除を行わなければなりません。また、防犯上にも注意が必要で、二階など立ち入り禁止の区域を設けて貴重品管理に気を取られることになります。人が頻繁に出入りするため、ペット、とくに家猫を飼っている場合は脱走防止の処置も必要です。

・葬儀特有の装飾を施す必要がない

自宅葬では、葬儀の式場として使う部屋を厳粛な儀式空間に装飾しなければなりません。部屋一面に幕を張り巡らせた後、祭壇を飾ったり、参列者のためにじゅうたんを敷いたり、部屋が少ない場合には庭先にテントを張るなどの工夫が必要になり、テントやじゅうたんの貸出には費用が必要です。

リビング葬であれば、以上のような自宅葬の煩わしい点を解決し、自宅特有のゆったりとした雰囲気だけを引き継ぐことが可能です。

リビング葬 の全体の流れ

リビング葬の全体の流れは、喪主の希望や会館の仕様、葬儀社の方針によっていくつかパターンがあります。

・通夜と葬儀の2日間だけ葬儀会館を利用し、故人と共に過ごす

一番多いパターンです。通夜の日の夕方、遺族がリビング葬の会館へ移動し、通夜と通夜ぶるまいを会館で行います。遺族ら近親者はそのまま会館へ宿泊し、祭壇前に安置された故人と共に一夜を過ごします。

翌日は会館で葬儀を行った後、火葬をしてからまたもとの会館へ戻り、精進落としを行います。精進落としが終われば、遺族らは荷物をまとめ、会館を後にします。

・喪主が希望する日数だけ葬儀会館を利用し、故人と共に過ごす

自宅に故人を安置せず、また「自宅に弔問客を入れたくない」などの事情がある場合には、葬儀社と相談のうえ、故人が亡くなってから葬儀が終わるまで会館を自宅のように使うケースがあります。通夜の日まで会館は遺族のための宿泊施設となり、かつ遺体安置施設となります。

・一日葬で リビング葬 を利用する

一日葬とは、通夜を行わず葬儀だけを行う見送りの形です。通夜を行わないぶん費用が抑えられ、かつ遺族や親族にとっても身支度の必要な儀式の機会が減るため負担が軽減されます。通夜と葬儀で顔ぶれが変わらない家族葬において選択する人が見られます。

この一日葬でリビング葬を選択するケースもあります。葬儀の朝から会館に集合する場合、リビング葬の宿泊機能を使わないためメリットは少なくなりますが、自宅のような落ち着いた空間で葬儀を行える点は変わりません。

リビング葬 の手順

リビング葬の手順は、一般的な葬儀と同じです。仏式葬儀の場合は菩提寺を会館へお呼びして、故人の棺が安置された祭壇の前で読経をしてもらいます。神式の葬儀である神葬祭についても、一般的な葬儀会館での葬儀と同じように神葬祭用の祭壇が飾られ、同じ手順で行われます。

ゆったりと見送れる リビング葬 で、故人との想い出を語り合おう

リビング葬は、くつろぎの空間で、心置けない人たちと過ごす時間を大切にした葬儀の形です。故人を囲みながら、めったに集まることのない親族と、思い出を語り合う時間を大事にしましょう。家族を亡くして寂しさいっぱいの中、温かい交流が心を慰めてくれます。

磯部 純矢

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